『こども音楽コンクール』(TBSラジオ系)や『モーニングEye』(TBS系)などの司会を務め、柔和な表情と話しぶりから“文さん”の愛称で親しまれた山本文郎さん(享年79)が、2月26日午前2時6分、肺胞出血のため亡くなった。
前妻を亡くした山本さんが、31才年下の由美子さん(48才)と再婚したのは、2008年のこと。それまでは健康のことなどお構いなしだった文さんの生活。由美子さんは、「この人をコントロールできるのは私しかいない」と感じたという。
「それまでは、三食すべて外食でしたから、再婚後、仕事以外では家で食べさせるようにしました。大腸が弱く、何度かポリープを取ったとも聞いていたので、我流ですけど毎日ヨーグルトを食べさせるようにして。2年くらいしたら、お医者さんに“大腸がきれいになってますよ”って褒められました」
当時を思い出し、そう笑う由美子さん。73才にして、それまで続けてきた生活を大きく変える。普通の人なら苦痛に感じてしまうようなことでも、文さんは素直に従った。
当人が気づいていたか定かではないが、由美子さんの“健康管理”には、こんなものもあったという。
「文さんは生ビールが大好きでした。ですが、行きつけの店では、2杯目からはノンアルコールビールを出していたんです。それは全部奥さんの言いつけで、文さんにバレないようにこっそり変えていたんですよ(笑い)」(文さんの飲み仲間)
また文さんのマネジャーも務めていた由美子さんは、毎月スケジュールを決めるときには、どんな仕事よりも“いの1番”に病院の定期健診を入れていたという。それほど夫の体調には気を使っていた。
不摂生な生活を送っていた文さんが改心できたのは、由美子さんの存在も大きかったが、彼女の2人の息子たちの影響もあった。
「文さんは子供たちが通う学校のPTAの奉仕活動などにも積極的に参加するなど、本当の親子になれるようにと努力していました。
そんな文さんに息子さんたちも懐いていて。文さんは“あいつらがどんな大人になるか楽しみだ”なんて、よく話していましたよ」(前出・文さんの飲み仲間)
独身時代は“いつ死んでもいい”と思っていた文さんを“長生きしたい”へと変えさせたのだった。
※女性セブン2014年3月20日号