1983年にアメリカ・フロリダ州で誕生したカジュアルレストラン&スポーツバーの『HOOTERS(フーターズ)』。いまや店舗数は世界中で450店以上を数え、日本でも赤坂、銀座、大阪本町に続き、今年の4月中旬には東京・渋谷店もオープンする予定だ。
フーターズの魅力は、なんといっても「健康美を誇るチアリーダー」がコンセプトのフロアスタッフ、通称“フーターズガール”に出会えること。白いタンクトップにオレンジのホットパンツ姿の彼女たちはセクシーさも満点。
そして、世界中で働く約2万人のフーターズガールの頂点を決めるミスコンの世界大会が毎年夏にアメリカ国内で開催される。審査ステージでは、水着でのウォーキングのみならず自国を表現した手作り衣装のクリエイティビティなども審査基準になるという。
晴れて世界一に選ばれたフーターズガールにはどんな特典があるのだろうか。
「数百万円の賞金を手に入れられるほか、フーターズのブランド大使としてカレンダーや雑誌、あらゆる広告物に登場できます。また、野球試合の始球式やチャリティー活動など店内外のさまざまなイベントに参加できます」(日本のフーターズを運営する株式会社エッチジェー広報担当者)
本国のアメリカでは、フーターズガールというだけで履歴書に“職歴”として記載できるほどステータスがあり、芸能界への登竜門とされているという。
今年は7月に行われ、18回目となるミスフーターズの世界大会。そこに日本代表として出場するのは、大阪本町店に勤務するMOIRAさん。現在、日本で働く平均年齢18歳~23歳のフーターズガールは3店合計で約250人いるが、MOIRAさんは3月3日に行われたジャパンコンテストで見事優勝した。
「私は父がアメリカ人でハワイで生まれたので、フーターズがどんな店かは知ってしましたし、チアガールのコスチュームを着ることに抵抗もありませんでした」(MOIRAさん)
過去にさまざまなモデルを務めた経験もあり、むしろフーターズガールになることで、活躍の場が広がるチャンスだと考えたという。もちろん世界大会で栄冠を勝ち取れば、一気にトップモデルへの道も開けてくる。
「世界を見渡せば、80歳でパリコレのランウェイを歩く現役のスーパーモデルもいます。私も世界に通用するモデルになって、たくさんの人に希望や夢を与えられるようになりたいです」
ちなみに世界大会の審査基準は「外見的要素だけでなく、笑顔や立ち振る舞いなど総合的な評価で決まります」(前出・広報担当者)とのこと。MOIRAさんがどこまで世界で輝けるか注目したい。
■撮影/渡辺利博(MOIRAさんの写真2点) ※世界大会の写真はエッチジェー提供