東日本大震災後、富士フイルムは震災直後から津波被害などで泥水につかり、劣化した家族の思い出の写真を、回収・洗浄し、持ち主に返却する「写真救済プロジェクト」を開始したが、今でもこの活動は続けている。
「震災から3年がたち、今は写真の回収・洗浄から、きれいになった写真をどう返却するかという段階です」(コーポレートコミュニケーション部)
活動を通じて気づかされたことは大きかったという。
「人生の最も大切な財産のひとつである『思い出』を記録した写真が、人々にとってかけがえのないものであることを再認識しました。デジカメで撮ってデータをカメラ内に保存しておくだけでは、カメラが壊れたりなくなったりしてしまうと、写真は残らない。でも一度形(紙焼き)にしておけば元に戻して持ち主に返却することもできる。
写真の素晴らしさや思い出を形にして残すことの意義を多くの人に伝え、写真文化を守っていくことが当社のメーカーとしての使命です。その考えのもと、昨年4月からは新たに『写真でつながるプロジェクト』の活動を始めました」(同前)
誰でも簡単に操作できるインスタントカメラを活用した復興活動記録作成、復興イベントのサポートを実施していく。
※週刊ポスト2014年3月21日号
関連記事
トピックス
【火野正平さん逝去】4年前「不倫の作法」を尋ねた記者に「それ俺に聞くの!?」 その場にいた娘たちは爆笑した
週刊ポスト
【大好評エッセイ連載第2回】元フジテレビ渡邊渚アナが明かす「恋も宇宙も一緒だな~と思ったりした出来事」
NEWSポストセブン
百合子さま逝去で“三笠宮家当主”をめぐる議論再燃か 喪主を務める彬子さまと母・信子さまと間には深い溝
女性セブン
「胸中の先生と常に一緒なのです」氷川きよしが初めて告白した“幼少期のいじめ体験”と“池田大作氏一周忌への思い”
女性セブン
菅田将暉の七光りやコネではない!「けんと」「新樹」弟2人が快進撃を見せる必然
NEWSポストセブン
「立花さんのYouTubeでテレビのウソがわかった」「メディアは一切信用しない」兵庫県知事選、斎藤元彦氏の応援団に“1か月密着取材” 見えてきた勝利の背景
週刊ポスト
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
《忘年会シーズンにこそ適正飲酒を》サントリーの新たな取り組み 自分に合った “飲み“の楽しさの発見につながる「ドリンク スマイル」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
NEWSポストセブン