J-POPのヒット曲を徹底的に分析した『すべてのJ-POPはパクリである 現代ポップス論考』を上梓したマキタスポーツ(44才)は、J-POPのヒット曲には黄金の必勝パターンがあることにも気づいた。
「山下達郎さんの『クリスマス・イブ』と、X JAPANの『ENDLESS RAIN』、ZARDさんの『負けないで』の共通点はなんだと思いますか? この3曲に共通しているのは、『カノン進行』。これは、ヨハン・パッヘルベルという作曲家が作った『カノン』という曲の進行のことですが、日本人は、この『カノン進行』の規則性が大好きなんですね。荒井由実さんの『ひこうき雲』もそうですし、KANさんの『愛は勝つ』もそう…」(マキタスポーツ)
曲だけにとどまらず、彼の分析は、有名アーティスト本人にも及ぶ。
「日本情緒たっぷりのコードを多用する桑田佳祐さんは、音楽における和風パスタの発明者だと思います。日本情緒たっぷりのコードでロックのメロディーを弾くのは、“のりやたらこなどの和風素材+スパゲティ”のようなもの。和風パスタと同じように、登場した当時は、『なにこれ?』と思われましたが、『意外といけるじゃない。癖になる』とファンが増えていったのだと思います」(マキタスポーツ)
※女性セブン2014年3月20日号