桐朋学園大学非常勤講師の新垣隆氏(43才)が、佐村河内守氏(50才)に代わって作曲を行っていたと暴露したことで始まった、今回のゴーストライター問題。3月7日、発覚から1か月以上経って行われた会見で、佐村河内氏は「新垣さんは嘘をついている」「(彼が作曲の)値段を吊り上げた」「新垣さんを名誉毀損で訴える」など、謝罪会見とは思えない傍若無人な物言いを繰り返した。
その火の粉は佐村河内氏の妻・A子さん(52才)の母である義母にまで降りかかり「お義母さんの言っていることは嘘八百。私の妻が、お義母さんを訴えると言っている」とまで語った。
会見から2日経った3月9日、広島で暮らす義母を訪ねた。佐村河内氏の会見をテレビで見ていたという義母は、「もう何も話さへんよ」と一度は言ったが、話をしていくうちに心の内を語り始めた。以下、義母の訴えである。
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会見を見て、娘にも守にも良心の欠片は残ってない、私はそう思った。皆さんに向かって頭を下げたのは、ほんの数秒だけ。もっと1分でも2分でも、もういいって言われるまで頭を下げないと本当の謝罪にならんじゃろ。
“親まで訴える”という言葉を聞いたとき、耳を疑ったよ。私が何をしたいうんや、どこまで嘘つくんや思うて。新垣さんの言ってることが本当だと思う。私は嘘を1個も言うとらんし、本当のことしか言ってない。だから、訴えたいなら、もう勝手にすればいい。
それでも、A子には微かな望みを持っとったんや。いつか帰ってきてくれる、いつか目を覚ましてくれる。そう思って、去年の4月にあの子の部屋をリフォームしたん。日本間を洋間にして、壁紙も張り替えた。照明もエアコンもテレビも新しくして、ベッドも入れた。帰ってきてくれたとき、気分一新できてええだろう、って。そう思うとったんやけど…。
今は食欲がまったくないから、全然食べてないんよ。いよかんですら喉を通らん。1日1食。だから歩くのもヨタヨタ、フラフラするんよ。身長160cmなのに体重は40kgもないんよ。38kgくらい。この問題が起きるまでは43kgはあったから、1か月で5kgもやせてしまったんよ。かたや、会見に出てきた守はブクブク太っとる。なんで悪いことした張本人が太って、私がやせないけんのって腹が立つんよ。
何にも悪いことしとらんのに、なんでこの年になってこんな苦しく悲しい思いをせなあかんのかなあ。これまでは、ほんのわずかな望みであっても、A子が戻ってきてくれる、と願っとった。けれど、うちまで訴えるというのは普通じゃない。もう諦めたよ。もう、これ以上我慢しとったら、こっちがおかしくなってしまう。
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思いのたけを一気に吐き出した義母。話は1時間以上に及んだ。心身共に疲れ果て、苦悩している様子がはっきりと見て取れ、最後まで娘が帰ってきてくれるのでは、と願っていたのが印象的だった。
※女性セブン2014年3月27日号