バブル時代を頂点とする女子大生ブームとは何だったのか。それを考えるためにまず、ブームの火付け役となった深夜番組「オールナイトフジ」(フジテレビ系・1983~1991年放送)に出演していた女子大生集団「オールナイターズ」の同窓生4人に、30年の時を経て集まってもらい、当時の生活について振り返ってもらった。
岩瀬恭子(2期生、日本大学):私なんかは、放送がある土曜だけアルバイトしてる感じで。
真田せつこ(1期生、文化女子大学):でも、土曜の学校が終わってから行って朝までだから、大変だった。
片岡聖子(1期生、玉川学園女子短期大学):しかも終了時間が決まってないから、最後の方は朝の4時とか5時とかになっちゃって。
乙坂章子(2期生、日本大学):テレビの深夜枠の生放送って初めてだったんでしょ? ゲストの人たちなんてお酒飲んでたもんね。
──さぞ、チヤホヤされたんじゃないですか?
岩瀬:勘違いしましたよ、お店に行けばフルーツが出てきて、八百屋でもリンゴ1個オマケされたり。
乙坂:規模が小さいな、その勘違いは(笑い)。
岩瀬:でも、合コンに行っても会費はタダだし。
──いまだったら割り勘なのに。
岩瀬:割り勘なんてなかったよね。
乙坂:デートしても、1円も出さなかった気がする。
岩瀬:社会人との食事会だと、帰りにタクシー代も出してくれた。
──それこそ1万円とか?
岩瀬:びっくりしたけど、5万円くらいくれたときがあったの。
──5万!
岩瀬:うちらだけじゃなくて、あの頃は女子大生全般がチヤホヤされてた。
真田:確かに、私も回数は少なかったけど、学生同士の合コンでも、綺麗なイタリアレストランとかフレンチとかだった気がする。
岩瀬:イタメシ屋だったね。居酒屋はなかった。
真田:だって、個室とか取ってくれてたもんね、大学生が。
岩瀬:1日に3つの合コンに誘われて、悪いからと思って時間区切って行ったこともあった。
片岡:すごいね、恭子ちゃんは(笑い)。
※週刊ポスト2014年3月21日号