「バスジャックして空港に乗りつけ、ハイジャックした飛行機でスカイツリーに突っ込み、世の中に復讐したかった」
千葉県警の取り調べに対し、竹井聖寿(せいじゅ)容疑者(24才)はこう話し、社会への強い恨みを訴えているという。
3月3日深夜0時、千葉県柏市の閑静な住宅街で通りすがりの男性4人が通り魔に次々と刃物で襲われ、そのうち1人が死亡するという凄惨な事件が起こった。5日に強盗殺人容疑で逮捕されたのが、殺害された被害者と同じマンションに住む竹井容疑者だった。
逮捕前、彼は自宅マンション前で“事件の目撃者”として、メディアの前に登場して得意げに、こう語っていた。
「牛刀っぽいような、長めのナイフでしたね。犯人は何度も刺して、笑ってたんですよ。アハハって!」
おぞましい凶行の直後に、まるで他人事のように事件を語る竹井容疑者。この男は近隣住民にも、ずっと不気味な存在として映っていたという。
「5年前くらいからこのマンションで暮らしてるけど、めったに外にも出ないからね。ゴミ捨ても分別せずメチャクチャで、注意したら怒鳴られたんで、以後かかわらないようにしていたんです」(マンション住民)
「うちにスクーターを買いにきたんですが、これまでも買うって言っては、突然キャンセルしたりとトラブルが続いたんで、“もうお客さんには売れません”って伝えたんです。そしたら大きな奇声を発して暴れ回って、とにかくヤバい人ですよ…」(近所のバイク店)
マンションでひとり暮らしを始めてからも、ずっと無職だったという竹井容疑者は、長年、近くで不動産業を営む両親の仕送りに頼って生活していた。しかし、その両親の事業も1年ほど前から経営難で、彼の生活も苦しくなるばかりだったという。そんな竹井容疑者の唯一の居場所がネットの世界だった。
「彼は動画配信サイトで、自分のナイフコレクションを見せびらかしたり、そのナイフでいきなりペットボトルを刺しまくったり、ある時はハムスターを焼き殺す映像を配信したこともありました」(竹井容疑者の知人)
そして毎晩、ネット上のチャットに参加しては、「おれは覚せい剤をやっている」「少年院に入っていた」など、真偽不明の自分の悪事を吹聴していたという。
彼は、警察に逮捕された時は、「チェックメイト」と自嘲し、連行の際には、報道陣に向かって「ヤフーチャット万歳!」と叫んでみせた。彼にとって、この事件すらどこかゲーム感覚だったのかもしれない。
※女性セブン2014年3月27日号