かつてバブル時代に、「女子大生ブーム」というものが存在した。それを象徴するのが、ブームの火付け役となった深夜番組『オールナイトフジ』(1983~91年放送)に出演していた女子大生集団「オールナイターズ」。その同窓生4人に、30年の時を経て集まってもらい、当時の生活について振り返ってもらった。
──「オールナイトフジ」がブームのきっかけなんですか?
岩瀬恭子(2期生、日本大学):男の子たちもいまより頑張ってたんだよ。
片岡聖子(1期生、玉川学園女子短期大学):おカネがあったのかな。
真田せつこ(1期生、文化女子大学):だって、みんなじゃないと思うけど外車持ってた男の子いたよね、普通に。ベンツとかBMWとか。
──大学生がですか!
真田:うん。
岩瀬:普通の子でも、国産くらいで、でも「あっ国産?」みたいな感じ。
真田:国産でもソアラ、みたいな。
岩瀬:ソアラね、懐かしい。プレリュードもあった。
真田:うちの大学はそこまででもなかったけど、大学の前に車が停まって、迎えに来るとかあったもんね。
──プレゼントなんかすごかったんじゃないですか?
岩瀬:みんな自慢してたよね、彼氏にこれもらったとか。
片岡:どういうプレゼント?
岩瀬:彼氏からのクリスマスプレゼントと言えばだいたい10万円が平均って感じだったよね。
真田:カルティエの3連リングとかね、持ってた。
乙坂章子(2期生、日本大学):もらったんでしょ?
真田:いや……している人を見た(笑い)。
──相手は大学生なのに、どうしてそんなにおカネがあったんですかね。
乙坂:確かに、なんでそんなにおカネ持ってたの? みんな。
片岡:親がお小遣いいっぱいくれたのかもね、きっと。
真田:すごい時代だね、よく考えてみれば。
乙坂:その時代しか知らないから何がいいか悪いかわからないけど。
真田:でも楽しかったよね。
乙坂:楽しかったのは楽しかった。私たちの世代は、ちょうど女子大生のときにいいタイミングで波が来て、それは周りの方々が作ってくださった波に私たちが乗ったんだけど、実はその波が今も続いていて、「美魔女」なんかも私たち世代だし。みんな元気。
片岡:うん、元気だよね。
乙坂:いまだって50歳になったけど、全然おばさんて……まあ、おばさんですけど、おばさんていう気持ちは全くなくて。ごめん、私だけ?
片岡:ううん、みんなそう。キャラクターだって、女子大生の頃と何も変わってないと思う。
岩瀬:変わってないね、全員ね。
真田:まんま来ちゃったんだ(笑い)。
※週刊ポスト2014年3月21日号