スマホの料金明細を見て、目が飛び出るほど「通話料が高い!」と感じた経験はありませんか? ITジャーナリストの三上洋さんが言う。
「スマホの通話料は30秒あたり21円が基本。今や連絡はほぼメールという人も多いでしょうが、病院や学校への連絡など、メールでは済まない用事もあり、通話を完全に0分にするのは難しい。そこで使えるのが、最近誕生した2つの格安通話アプリ『LINE電話』と『楽天でんわ』です」
「LINE電話」は、無料通話・メールアプリ「LINE」が始める新しい有料通話サービス。30秒あたりの換算通話料は3.25円で、通常のスマホの通話料に比べ85%オフになるプランなどがある。3月中にスタートする見込みだ。
一方、昨年12月に誕生した「楽天でんわ」は、通話料が30秒あたり10.5円で従来の半額に下げられる。
この2つの通話アプリを効果的に活用するにはどうすべきか。「価格」「通話品質」「使い勝手」の3点でチェックしたのが上の表だ。ただし、数字や機能だけでは判断できないところも。次の3つの点に注意したい。
【注意1】月20分以内の通話なら「楽天」
30秒あたりの通話料を単純に比較した場合、「LINE電話」が安い。ただし、事前に支払う“プリペイド式”で390円かかるのがネック。
「あまり電話しない人には、かけた分だけお金を支払う『楽天でんわ』がおすすめ。20分電話すると420円になるので、概ね月20分未満の通話で済む人なら楽天、それ以上ならLINEを選ぶとよいでしょう」(前出・三上さん)
【注意2】声が少し遅れる?
楽天でんわを実際に利用してみると、音質がよく、声が途切れることはなかった。しかし、会話には全く問題ないレベルではあるが、ほんのわずか相手の声に遅れを感じることも。
一方、LINE電話は実際にサービスが始まってみないと、品質はわからない。
「仕組み上は、従来のLINEの“無料通話”よりは高音質だけれど、通常の電話には及ばないレベルと推測されます」(ITライター・太田百合子さん)
【注意3】無料で話せるのに有料に!
通常、同じ携帯電話会社のユーザー同士だと、条件つきで通話無料になる。しかし、LINE電話や楽天でんわでかけると、有料になってしまう。
「他の電話会社の回線を経由して通話するので、お金がかかってしまいます。楽天でんわの場合、無料通話できる相手には、有料回線を経由しないようにする機能もあるので活用を」(前出・太田さん)
※女性セブン2014年3月20日号