「チンプンカンプンです。通訳さん、お願いします」──手を合わせてあたかも、そう呟いているかのようなこの写真は、米国フロリダのタンパで連日開幕に向けて調整に励むマー君こと、ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手である。
主将・ジーターが「ひどいもんだよ。僕の日本語の方が上手い」と笑い、現地のベテラン記者をして「ヒデキ(松井秀喜氏)以下だね。知ってる単語は20くらいじゃないか」と呆れさせる英語力に一抹の不安を感じざるを得ないが、いまのところは「マー君スマイル」で何とか切り抜けている。
そんな彼を支えるのは、一時も側を離れることのない専属通訳の堀江慎吾氏(39)。昨年までNHKのメジャー中継の現地スタッフで、2月に公募で採用された堀江氏は、スタジアムの行き帰りはもちろん、ブルペンで投球練習を手伝う八面六臂の活躍ぶり。ロッカールームでも、立て続けに訪れる米国人記者の応対に追われ、体が休まるのはマー君が日本のメディアに囲まれているときぐらい。
突如現われたコノ「第2の女房」、驚くほど美しいと話題をさらった愛妻・里田まいちゃん以上の存在になっているようだ。
撮影■藤岡雅樹
※週刊ポスト2014年3月28日号