「仲間うちでは竹井のことを“レッドマン”と呼んでいた。普段は色白だけど、キレるといつも顔を真っ赤にして怒っていたから」
刃物を持った男に4人が突如襲われ、うち1人が死亡、1人が軽傷を負った千葉県柏市の連続通り魔事件。逮捕された竹井聖寿(せいじゅ)容疑者(24)の数々の奇行が連日報じられているが、その異常行動は、かつて少年院にいた頃も周囲を震え上がらせていた。
冒頭の証言を寄せたのは5年前に関東地方の少年院で竹井容疑者と同室だったというAさんだ。竹井容疑者本人が書いたとされている動画投稿サイトのプロフィールによれば、「過去に少年院に2回入っていた」とあり、確かにAさんが少年院に入所していた時期と一致する。
「自分は18歳から19歳の終わりぐらいまで2年近く少年院にいましたが、自分が入った半年くらい後に、同い年だという竹井が入ってきました。ふだんはおとなしくて、どちらかといえばイジメられるタイプ。でも、キレると何をしでかすかわからないので、みんなから厄介者扱いされていた」(Aさん)
最大7人が共同生活を送る部屋で竹井容疑者と1年ほど一緒に過ごしたが、この男の行動はまったく予測できないものだったという。
「足を踏まれてからかわれてもおとなしくしているのに、何かの拍子でいきなりキレると所構わず大暴れする。寮父室という学校の職員室みたいな部屋に呼び出された際に、机の上にあったセロハンテープやら備品やらを全部弾き飛ばして怒鳴り散らしていたこともありました。食器を洗う当番の時にも、急に食器をひっくり返したり……。そういうことが度々あったので、竹井は単独室という独房の常連だった」(Aさん)
※週刊ポスト2014年3月28日号