芸能

クリス・ハート 米国出身だからこそ日本の良さが色々分かる

 2013年の紅白歌合戦では松田聖子とデュエットし、注目を集めたクリス・ハート(29才)。アメリカ出身の彼は、12才のときにたまたまテレビで見た日本の歌番組に衝撃を受け、日本への憧れをふくらませた。

 そして、24才で来日。自動販売機のセールスマンとして、日本中を飛び回る忙しい仕事をしながら、日本語で歌うトレーニングを受け続け、その成果を確かめるため、自分が歌う映像を動画サイトにアップしていた。その動画に、励ましのコメントをもらったのが縁で、妻の福永瞳さんとも知り合った。

「彼女も歌手を目指していたので、ぼくも彼女のライブを応援するようになり、お互いを励まし合いながら活動していくうちに、結婚しようとなったんです。2011年にアップした、ぼくの動画が日本テレビのスタッフの目に留まって、『のどじまんザ!ワールド』への出演依頼が来て、そこで優勝。そしたら、プロデューサーのジェフ・ミヤハラさんが声をかけてくれて…結婚式を挙げた3日後の、昨年5月1日にデビュー。アッと言う間で、気づいたら今日という感じです。この10か月、“やったことないよ、無理”と思っても、やるしかない状況でした」

 彼は、アメリカ出身の自分だからこそ、日本の良さがいろいろわかるという。

「自動販売機のセールスマンをしていた頃は、北海道から九州まで、いろいろなところへ行ったので、おいしい食べ物、温泉、日本の素晴らしさを知ることができました。ぼくは、北海道が大好きです。大学時代に知り合った家族同然の友人が住んでいるので、第2の故郷と思っています。

 あと、奥さんの故郷、鹿児島も好き。それから、奥さんが住んでいた大阪も。奥さんは“大阪の食べ物がどこよりもおいしい”と譲らないのですが、ぼくは北海道の食べ物がいちばんおいしいと思う(笑い)。

 ぼくは日本に来てから、ずっと東京の下町、足立区や上野、人形町に住んでいました。便利だし、落ち着くんですよね。小さな楽しいお店も多いし、おいしいものがある。でも、身近すぎて、日本の人は気がつかないんでしょうか、こういう日本の良さは。同じように、J-POPの音楽としてのおもしろさや歌詞の深さも、言われないとわからないのかもと思います」

※女性セブン2014年3月27日号

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