千葉県柏市の連続通り魔事件で逮捕された竹井聖寿(せいじゅ)容疑者(24)と、5年前に関東地方の少年院で同室だったというAさん。ある日、Aさんにとって特に忘れがたい“重大事件”を竹井は起こしたという。その現場は院内のトイレだった。
「監視の目が届きにくく不正が起こりやすいため、誰がトイレを最後に使ったかわかるようになっているんです。ある時、竹井がトイレから出てしばらくしてから、看守たちの様子が慌ただしくなった。しばらくたってトイレの掃除をするように命じられ、トイレに向かいました。
すると、トイレの壁一面に大便がべったりと塗りたくられていたんです。しかも壁の一部には、ホラー映画のように彼の手形がついていて……。あまりの出来事に青ざめました。“アイツはヤバイ”と」(Aさん)
次々に明らかになる竹井容疑者の奇行。意味不明の言動に加え、精神科への通院歴も報じられている。今後、容疑者側が心神喪失者及び心身耗弱者の刑の減免を定めた刑法39条を持ち出し、不起訴処分、もしくは減刑を求める可能性も指摘されている。過去にも殺人を犯しながら、精神鑑定の結果、責任能力を問えないとして不起訴処分になった例は少なからずある。
しかし今回の事件は、犯行前に指紋を残さないよう手袋をはめるなど計画的に行なわれた。責任能力が問えない状態だったとは到底思えない。この男が罪に問われないとすれば、犠牲者も遺族もとても浮かばれない。
※週刊ポスト2014年3月28日号