たまには子供を置いて夫婦水入らず――そんなごく普通の息抜きが、今英国内で大きな騒動となっている。
ウイリアム王子(31才)とキャサリン妃(32才)が、昨年7月に生まれたジョージ王子を英国に残し、3月6日から約1週間モルディブへと“妊活バカンス”へ出かけた。第二子を授かるためにふたりが選んだ場所は、『ルイ・ヴィトン』などを経営するLVMHグループが、昨年11月にオープンさせた『シュヴァル・ブラン・ランデリ』という“超”がつくほどの高級ホテル。すべての客室がスイート並みの豪華さで、1泊なんと約60万円~だという。
英国王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子さんがこう解説する。
「キャサリン妃はこれまで、ジョージ王子を“自分で育てたい”“母乳で育てる”と宣言してきました。一般の人に近い環境で子育てをしていると思っていたところに、赤ちゃんを置いてセレブ旅行をしたことに英国民からは批判が続出したんです」
今回のキャサリン妃とは逆に、赤ちゃんを連れての旅行も、それはそれでたびたび論議を呼んでいる。
例えば2013年1月、小倉優子(30才)が生後6か月の長男を連れてハワイ旅行へ出かけた帰りの飛行機で、ぐずって寝つかない子供をあやしたことをブログに綴るや、「生後6か月なんだからぐずるのは当然」「そもそも首がすわるかすわらないころで、耳抜きも充分にできない赤ちゃんをハワイの長旅に連れていくのはどうなの?」などと言われた。
また、漫画家のさかもと未明氏(48才)は、国内線の飛行機に乗った際、2時間ほどのフライト中、機内で泣き通しだった赤ちゃんにブチ切れた経験を、雑誌のコラムに掲載。
<赤ちゃんだったらなんでも許されるというわけではないと思います>などと持論を展開し、波紋が広がった。最近では電車でのベビーカーの使い方ひとつが議論の対象になったりする。…というように、昨今、赤ちゃんとママを取り巻く環境には、なにかと厳しい目が向けられているのだ。
※女性セブン2014年4月3日号