高価格の家電ほど、消費増税前に3%安く買うメリットが大きい。しかし、慌てて買って“高値づかみ”すると、目も当てられない。
日本電気工業会の発表によれば、1月の白物家電の出荷実績は昨年同月と比べ3割以上もアップ。中でも特に冷蔵庫は8割増、エアコンは4割増と過去最高を記録している。
“買い手”が多く、店側が強気に価格設定できる今、本当に買い替えるのは正解なのか?
テレビは今、高画質の“4K”時代に突入しつつある。売り場でも、4Kテレビが目立つように置かれているが、家電コーディネーターの戸井田園子さんはこう分析する。
「最新の4Kテレビは55インチで30万円以上とまだ高価。量産化が進めば価格が下がってくるので、焦って買わず、もう少し待ったほうがいい」
ただし、4Kではない薄型テレビならすでに底値。32インチは 3万円台から購入可能で、高値づかみの心配はない。
一方、冷蔵庫は“今買い”だ。と話すのが家電コンセルジュの神原サリーさん。
「最近、冷蔵庫は省エネ化が非常に進み、たった8年前の製品と比べても電気代が70%近く下げられる。年間の電気代でみると、2006年に1万5000円かかっていたのが、今では5000円ですみ、年間1万円の節約に。
冷蔵庫を買うなら、このような省エネ性が高い上位機種がおすすめですが、人気が高く、待っても値段が下がることはありません。型落ちも入手しづらい」
テレビと冷蔵庫で迷ったら、断然冷蔵庫! 冷蔵庫に次いで増税前に買うメリットが大きいのがブランド家電だ。
「掃除機のダイソンやルンバ、空気清浄機のブルーエアなど機能とデザイン性が高くて人気のブランド家電は、定価販売が一般的。以前から狙っているものがあるなら、増税前がお得です」(神原さん)
オーブントースターや電気ケトルなどの比較的安い小型家電は、待ちでいいと神原さん。
「駆け込み需要の反動がある4月以降は、大型家電が売れにくくなる。メーカーがその分をカバーしようと、4月以降は小型家電をメーンにして、魅力的な商品を投入する動きがあります」
例えば、スタイリストも愛用し、人気の高いティファールのアイロンは、5月にスチーム量が過去最高のスペックで登場。美容系では、パナソニックから4月21日に発売されるヘアアイロンなど11種の新しい美容家電シリーズ「Mi-ta-me Up(ミタメアップ)」が話題を集めそうだ。
※女性セブン2014年4月3日号