今では美容・健康法として広く知られるようになった「半身浴」だが、元々は異なる名前だった。
内臓の血液循環を促進し万病の元といわれる下半身の冷えを解消してくれるという半身浴が〈大評判の画期的な新入浴法〉として大々的に紹介されたのは『壮快』1989年3月号。
西洋医学によって対症療法的に病気を治すのではなく、下半身を温めることで病気を予防することが大事だという、東洋医学専門の医師・進藤義晴氏の主張が取り上げられた。
下半身を中心に湯に浸かるため、従来は「腰湯」と呼ばれていたが、編集部が「半身浴」と名付け、広く浸透した。
※週刊ポスト2014年4月4・11日号