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アベノミクス長者の利害が一致 「契約愛人」が秘かに増加中

「このカバンも財布も彼が買ってくれたもの。彼に愛情があるわけじゃないんだけど、生活面ではかなり依存してるかな。彼との関係が終われば、今の私の生活レベルは維持できないです」

 つぶらな瞳と黒髪が印象的なOLの斎藤愛理さん(25・仮名、以下同)は、昨年の夏から倍以上も年上の男性と愛人関係にあることを明かした。

 女優の吉高由里子に似た美人の彼女は、同世代の男性からもモテるようだが、彼らのアプローチには見向きもしない。

「しばらく普通の恋愛はいいかな。愛人の生活がラクだし、楽しすぎるから」

 彼女のように割り切って男性と付き合う「契約愛人」が増えているという。

 一昨年末に第2次安倍政権が発足し、アベノミクスで、投資家や不動産業など、一部の業種がプチバブル状態を迎えている。その一方で、中小企業や派遣社員らの給与は上がっていない。

 総務省の2012年の調査によると、非正規社員数が2043万人と2000万人の大台を初めて突破した。中でも女性はパートやアルバイトとして働く人が多く、非正規で働く人の比率が57.5%と、半数を大きく上回っている。

 先の斎藤さんは食品メーカーの派遣OLで、給料は手取りで15万円程度。毎月8万円の家賃や光熱費などを考えると、生活するのがやっとだという。

 契約愛人が増加しているのは、そうした「持たざる女性」と、我が世の春を謳歌する「アベノミクス長者」の利害が一致したことが背景にあるようだ。斎藤さんがいう。

「昨年の6月頃、女友達から経営者や医師といったセレブが集まるホームパーティに誘われた。場所は六本木の高級マンションの一室。事前に、“若い子とエッチがしたいお金持ちのオジサンと、パパを見つけたい女の子の集まり”と聞いていたので、愛人願望のある女の子の多さに驚きました。そこで、不動産会社の役員をしている彼と知り合ったんです」

 彼は泉谷しげる似の60歳の既婚の初老男性。娘でもおかしくない歳の斎藤さんとは釣り合わないし、もちろん彼女のタイプでもない。しかし、高級車で迎えに来てくれ、高級レストランに誘ってくれる彼に惹かれ、デートを重ねた。

 そして何度目かのデートでホテルに誘われた時、彼のほうから切り出してきた。

「“毎月15万円のお小遣いで、愛人になってよ”と持ちかけられたんです。最初は反発があったけど、冷静に考えれば、一気に月収が2倍になるわけだから悪い話じゃないでしょ? そこから現在まで、週に1回は会ってエッチする関係が続いています。

 彼に愛情はないけど、お金のつながりがある以上、やめられないですね」

※週刊ポスト2014年4月4・11日号

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