このところ、ドラマにもCMでも引っ張りだこなのが石原さとみ(27)と井川遥(37)だ。彼女たちと仕事した経験のある現場スタッフに人気の秘密を尋ねると、揃って口にすることがある。石原も井川も、いわゆる“業界ウケ”が非常にいいのだ。
石原に密着取材をしたカメラマンはこう明かす。
「とにかく石原さんは人と話す時の距離が近い。デジカメで写真を撮ると、画面を覗き込んでくる女優は多い。大概は『オッケー』ぐらいでパッと感想をいって終わりなんだけど、石原さんはそこで体がピタリと密着するぐらいに寄ってきて、『本当にいい写真ですね』ってウィスパーボイスで耳元に囁きかけてくる。
あのウルウルとした目でこちらを見つめながら。そんなことをされたら、何としても彼女の良い写真を撮ってあげたいと思うのが人情でしょう。そういう石原さんの持っている独特の人との距離感が、制作現場のスタッフの心をくすぐるんです」
しかも、石原は酒好きのビール党。ある番組の打ち上げでは、1時間で生ビール10杯をあおってベロベロに。それでも屈託のない彼女の陽性な性格は変わらず、エキストラの若い女の子をつかまえて、「ここにいる男たちの中で誰とヤリたい?」と迫って困らせたなんて“武勇伝”もある。大手広告代理店の広告プランナーもこういう。
「気鋭の若手女優のUが、CM撮影時に文句を垂れまくり、進行を遅らせたためにホサれた話は業界でも有名。正直、そこそこ演技が上手い美形な女優なんてゴマンといる。私たちスタッフも人間だから、仕事のやりやすい人を選びます。その点、石原や井川は性格がバツグンによく、仕事がしやすいと評判。だから彼女たちの名前は企画会議で必ずあがってくるわけです」
もちろん、演出家や共演者にも好かれるわけだから、自ずと映画やドラマへの出演機会も増えていく。
「ドラマ『ガラスの家』で井川の相手役を務めた俳優は、井川のことを『仏様かトトロみたいな人』と評していました。とにかく彼女がいる現場は雰囲気がいい。癒し系の雰囲気に、人妻特有の包容力やエロさも交じり、さらにあのスタイル。男性スタッフがメロメロになるのは当然です」(芸能関係者)
テレビ画面で伝わるのは、彼女たちの魅力のごく一部なのかもしれない。
※週刊ポスト2014年4月4・11日号