スポーツ

カナダで練習する羽生結弦 母の熱烈叱咤で苦手な英語を克服

 3月26日開幕の「ISU世界フィギュアスケート選手権大会」にソチ五輪金メダリストとして出場する羽生結弦(19才)。現在、彼は、キム・ヨナを育てたブライアン・オーサー氏をコーチに、カナダ・トロント市内にある名門スポーツクラブ『クリケット・クラブ』を本拠地としている。

「オーサー氏がメインコーチを務めるクリケット・クラブは、スケーティング、振り付け、ジャンプとそれぞれに超一流のコーチが付き、チーム態勢で練習することができる、国内外でも最高の環境なんです」(スポーツ紙記者)

 しかしカナダ留学当初、羽生は意外なところで大きくつまずいてしまう。それは英語だった。

「中学、高校と羽生くんは勉強を一度も苦にしたことがなかったのですが、留学して初めて、実際に英語でコミュニケーションを取ることの難しさに直面してしまったんです。話しかけられても意味がわからず、話したいことがあっても何て話したらいいかわからなかったみたいで…。コーチも“何を言っても、ユヅルは『イエス』としか言わない”と苦笑するほどだったそうです」(スケート関係者)

 次第に羽生は、練習以外の時間、家にこもるようになってしまった。

「ナイアガラの滝にも行きたいけど、英語ができないから行けない」

 そうやって嘆くばかりだったという羽生を、母はこう叱咤した。

「スケートだけを学ぶんじゃなく、ここで生活をしていくというつもりで頑張りなさい」

 それから息子を思う母の、4回転の練習以上に“厳しく強引”な英語教育が始まった。街へ出かけるときは通訳をつけずに2人で。身振り手振り、知っている単語を駆使してコミュニケーションを図り、試行錯誤しながら地下鉄に乗って遠出したこともあった。

「そもそもオーサー氏のクラブには非英語圏の選手も多く在籍しているので、語学指導も積極的に行っています。やる気さえあれば、1年ほどで日常会話には困らないレベルの英会話は習得できるんです。もちろん、お母さんが羽生くんをやる気にさせたのが大きかったと思いますよ」(前出・スケート関係者)

 現在は英語での取材の際にも、羽生はほとんど1人で答えることができるようになったという。

※女性セブン2014年4月10日号

関連記事

トピックス

中居正広氏の兄が複雑な胸の内を明かした
【独自】「弟がやったことだと思えない…」中居正広氏“最愛の実兄”が独白30分 中居氏が語っていた「僕はもう一回、2人の兄と両親の家族5人で住んでみたい」
NEWSポストセブン
2024年末に第一子妊娠を発表した真美子さんと大谷
《大谷翔平の遠征中に…》目撃された真美子さん「ゆったり服」「愛犬とポルシェでお出かけ」近況 有力視される産院の「超豪華サービス」
NEWSポストセブン
新田恵利(左)と渡辺美奈代があの頃の思い出を振り返る
新田恵利×渡辺美奈代「おニャン子クラブ40周年」記念対談 新田「文化祭と体育祭を混ぜたような感覚でひたすら楽しかった」、渡辺「ツアーも修学旅行みたいなノリ」
週刊ポスト
放送時間を拡大しているフジテレビの『めざましテレビ』(番組公式HPより)
日テレ『ZIP!』とフジ『めざまし』、朝の“8時またぎ”をめぐるバトルがスタート!早くも見えた戦略の違い
NEWSポストセブン
新政治団体「12平和党」設立。2月12日、記者会見するデヴィ夫人ら(時事通信フォト)
《デヴィ夫人が禁止を訴える犬食》保護団体代表がかつて遭遇した驚くべき体験 譲渡会に現れ犬を2頭欲しいと言った男に激怒「幸せになるんだよと送り出したのに冗談じゃない」
NEWSポストセブン
公的年金は「社会的扶養」「国民の共同連帯」「所得再分配機能」(写真提供/イメージマート)
《まるで借りパク》政府の基礎年金(国民年金)の底上げ案 財源として厚生年金を流用するのは「目的外使用」ではないのか、受給額が年間8万円以上減額も
NEWSポストセブン
地元の知人にもたびたび“金銭面の余裕ぶり”をみせていたという中居正広(52)
「もう人目につく仕事は無理じゃないか」中居正広氏の実兄が明かした「性暴力認定」後の生き方「これもある意味、タイミングだったんじゃないかな」
NEWSポストセブン
『傷だらけの天使』出演当時を振り返る水谷豊
【放送から50年】水谷豊が語る『傷だらけの天使』 リーゼントにこだわった理由と独特の口調「アニキ~」の原点
週刊ポスト
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
《英国史上最悪のレイプ犯の衝撃》中国人留学生容疑者の素顔と卑劣な犯行手口「アプリで自室に呼び危険な薬を酒に混ぜ…」「“性犯罪 の記念品”を所持」 
NEWSポストセブン
原監督も心配する中居正広(写真は2021年)
「落ち着くことはないでしょ」中居正広氏の実兄が現在の心境を吐露「全く連絡取っていない」「そっとしておくのも優しさ」
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
〈山口組分裂抗争終結〉「体調が悪かろうが這ってでも来い」直参組長への“異例の招集状” 司忍組長を悩ます「七代目体制」
NEWSポストセブン
筑波大学の入学式に出席された悠仁さま(時事通信フォト)
「うなぎパイ渡せた!」悠仁さまに筑波大の学生らが“地元銘菓を渡すブーム”…実際に手渡された食品はどうなる
NEWSポストセブン