天気や政界、芸能界にとどまらず、科学論文の引用箇所まで、あらゆる情報がネットに氾濫する時代。ヤフーやグーグルなどの検索機能を持つサイトで、調べたい語句を入力すれば、ネットで公開中のデータの中から検索してくれる。これらの機能はパソコンだけでなく、スマートフォンでも利用できるのだから、便利なものだ。
最近では、検索機能を超え、検索が“寄付”になるキャンペーンをヤフーが行い話題に。これは、東日本大震災から3年経った日に行った、「3・11」と検索すると、1人につき10円がヤフーから被災地に寄付されるという取り組み。結果、約257万人が検索し、約2570万円全額が寄付された。同社データソリューション本部の池宮伸次さんは、「SNSなどで広まり、目標の50万人を大きく上回る結果になりました」と話す。
そして面白いのが、検索する際、あとに続く言葉が予測され、入力の手間を省ける機能。例えば、「東京五輪」と入力すると、「理事」「音頭」「秋元康」と、検索頻度の高い言葉などが表示され、“ヤフー検索データ”サイト内では、画像や人物など、リアルタイムで多く検索されたものもリスト化されている(以下・すべてヤフー検索を使用した編集部調べ)。
たとえば、「浅田真央」と入力するとでてくる予測ワードは「おっさい」。意味不明な単語の正体は、2007年からファンブログを運営する男性のハンドルネーム。ブログには熱狂的な文言と画像のコラージュが…。クオリティーの高さと個性で、真央ちゃんファンの間では有名のよう。
「森喜朗」で出てくるのは「失言」。ソチ五輪で浅田選手への「大事な時に必ず転ぶ」などの失言で日本中から批判を受けたが、総理時代の記憶からか、検索候補に「失言 過去」の文字が。
また、「タモリ」で出てくるのは「安産祈願」。『笑っていいとも』(フジテレビ系)で、ゲストの反応を楽しむため、タモリが描いて見せていた女性器を模したマークが、次第に安産祈願と評判に。そんな安産祈願のマークは、最近ではナイナイの矢部にも贈られた。
※女性セブン2014年4月10日号