いよいよ3月28日にセ・パ同時開幕するプロ野球。開幕直前、ファンにとって気になるのは、やはり優勝の行方だろう。野球評論家の金村義明氏に予想してもらった結果、セ・リーグは巨人・広島・阪神・横浜・中日・ヤクルト、パ・リーグはソフトバンク・ロッテ・オリックス・楽天・西武・日本ハムの順となった。
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補強で、長年の課題だった二塁の穴を埋めた巨人に死角はない。
面白いのは広島と横浜だ。特に横浜はバルディリスが加わり、筒香嘉智が頭角を現わした打線は期待大。投手陣の頑張り次第で、という雰囲気が出てきた。広島も昨年、CS第1 ステージを勝った自信が若手を底上げしている。
阪神は捕手を9人も登録したり、左投手ばかり入れたりと意味不明。中日も谷繁兼任監督は負担が大きく、ベテラン揃いの選手層も厳しい。ヤクルトは補強も薄く、頼みのバレンティンも5月に離婚協議の裁判で一時帰国してしまうなど、いいところなし。セは「1強4弱1圏外」となりそう。
パは40億円の青天井補強をしたソフトバンクが優勝候補。かつての巨人を彷彿させるが、戦力の厚さは群を抜いている。
オリックスを3位にしたのは、正直、森脇監督と親しいので下駄を履かせた(笑い)。でも親会社が50周年で、Aクラス入りを懸ける補強には本気を感じる。防御率は昨年1位、得点力を上げれば怖い存在になる。
楽天は抜けたマギーと新加入のユーキリスの差が出る。ユーキリスは、ヒットは打てても走者としては邪魔になる。マギーのような長打がないと厳しいだろう。
※週刊ポスト2014年4月4・11日号