健康雑誌は毎号さまざまな健康法を紹介しているが、なかには一風変わったもの、冗談のようなもの、おまじないのようなものも少なくない。思わず笑ってしまう3つの珍健康法を紹介する。
【1円玉療法】
20年以上前から各誌がたびたび取り上げてきたのが、1円玉単独か、1円玉と他の硬貨を組み合わせ、体の痛みのある場所やツボに貼る療法だ。体内に流れる生体電流が乱れると体調が崩れるため、アルミニウム製でイオン化傾向の強い1円玉を貼ることで生体電流のバランスを取るという。
5円玉は亜鉛と銅、10円玉は錫と銅でできていて、イオン化傾向の強さが異なるが、異なる硬貨を並べて貼ることでその間に微弱な電流が発生し、それが生体電流の乱れを調整するのだという。
【割りばし噛み噛み健康法】
『健康』1995年4月号が特集したのが、鏡の前で割りばしの真ん中を噛み、正しい噛み合わせになっているかをチェックし、修正する健康法。もし割りばしが平行になっていないとしたら、噛み合わせがずれている証拠。そのずれを調整するために無意識のうちに肩を傾けるなど無理な姿勢を取っており、それが遠因となって肩凝り、頭痛、不眠症、便秘など様々な症状が起こるが、割りばしを噛むことで体のゆがみが正されると謳われた。
【赤パンツ健康法】
『壮快』1995年8月号が特集した「赤パン療法」。臍の下3~4センチのところにあるのが、東洋医学で“気”の発生する場所といわれる「丹田」。そこが赤い色に反応し、血行が良くなるのだという。「赤パンツ健康法」ともいう。
『健康』1996年9月号も〈[赤ふんどし]が便秘、冷えを治し、減量も成功〉という特集を組んだ。假屋崎省吾ら著名人の間にも赤パンの愛好者がいる。ちなみに、巣鴨地蔵通り商店街の衣料品店「マルジ」の赤パンは巣鴨名物となっている。
※週刊ポスト2014年4月4・11日号