埼玉県富士見市のマンションで起きた2才男児遺棄事件。インターネットを利用し、容疑者であるベビーシッターに依頼したことが波紋を呼んでいる。
事件によりクローズアップされたのが「マッチングサイト」だ。これは、需要のある人とサービスを提供できる人を仲立ち(マッチング)して結びつけるサイトのこと。例えば、「外国語の先生探し」のように、多くはビジネスのマッチングだが、東日本大震災の折には、行政支援が行き届かない被災地で何が必要とされているかを把握して、支援する手段としても注目された。
だが今や、ネットには「こんなものまで!?」というマッチングサイトや代行サービスがある。
●合格祈願代行
有名神社に、“吉日”に代わりに参拝し、お守りを買う。ある有名神社では、「神社のお参りはネット通販で手軽に買うようなものではない」と憤るが、このような代行が横行することへの対抗手段として、ファクスでの合格祈願を受け付けるようになった。
●買い物・行列代行
雑誌に掲載されているが通販をしていないブランド品や、人気スイーツなどを代わりに購入する。人気チケットの購入のため、代わりに並ぶサービスも。
●卒論・レポート代行
今“話題”の卒業論文やレポートなどを代理で書いてくれるサイトもかなりの数ある。テーマや内容をメールで送ると、「高いクオリティー」のレポートが早ければ即日で仕上がる。“理系の博士論文”も可能だとか…。金額は「1文字10円」や、「2万文字以内なら10万円程度」などさまざまで、締め切りや使用言語、専門性により金額が変わる。
●レンタル彼氏・彼女
デートや食事、映画鑑賞などを友達や彼氏・彼女に成り代わり一緒に行うためのマッチングサイト。時間制が基本で、指名料をとるところも。密室でふたりきりになることや、性的なサービスはNGなどと書かれているが…。
さらにアメリカや中国では、「ネットでの母乳の売買」もあり、安全性などに不安があることから是非が問われている。
「最近はフェイスブックやミクシィなどのSNSでも、掲示板や個人でやりとりするなど、ネットを使ったマッチングが容易になっています」(ネットに詳しいライター)
ネットはもはや“なんでも頼める”状態なのだ。
※女性セブン2014年4月10日号