ライフ

トイプードルの膝蓋骨脱臼他 犬種毎に気をつけたい病気解説

 犬には、「犬種ごとに気をつけたい病気」というものがある。たとえば、ミニチュアダックスフントの椎間板ヘルニア。胴が長く、脚が短いダックスはどうしても背骨に負担がかかり、椎間板が変性するなどしてヘルニアになりやすいわけだ。3月19日に発売された『犬の名医さん100人データブック』(小学館刊)に登場する、大阪府吹田市の千里桃山台動物病院の嶋崎等院長が、人気犬種ごとの気をつけたい病気と、その予防法について解説する。

 * * *
 トイプードルやフレンチブルドッグ、パグ、チワワやヨークシャーテリアなど小型犬に多い膝蓋骨脱臼は、そうなる可能性を知っておくことで一定の予防や対処は可能だと思います。椎間板ヘルニアと同様に、フローリングなど滑りやすい床を、滑らないように絨毯を敷くなどしてあげてください。

 また、トイプードル、パグ、シーズーやゴールデン・ラブラドールレトリバー、柴犬などに多い皮膚疾患も、その可能性がわかっていれば、日頃の適度なブラッシングや獣医師指導の下のシャンプーなどで、予防ができたり、状態を改善できたりすると思います。

 中には、ゴールデン・ラブラドールレトリバーのがんや、ウエルシュコーギーの変性性脊髄症のように、なかなか予防法や治療法がないものも確かにあります。

 しかし、それでも、がんであれば一定年齢以降の定期検診で早期発見できれば、それだけ早期治療が可能となります。治らない場合であっても、犬のQOL(生活の質)をできるだけ維持できる場合があるなど選択肢も広がるはずです。

 変性性脊髄症は、現時点では予防法も治療法もありませんが、車椅子を早めに使用することで、犬は移動することができるようになります。特に最近は、麻痺の広がりによる重心の移動にも対応した車椅子まで開発されています。

 また、パグの脳炎やチワワの水痘症のように、一度でも発作が起きればMRI検査によって早めに確定診断することによって、薬でのコントロールなど今後の治療方針が明確になります。

※『犬の名医さん100人データブック』(小学館)より

関連キーワード

関連記事

トピックス

石川県の被災地で「沈金」をご体験された佳子さま(2025年4月、石川県・輪島市。撮影/JMPA)
《インナーの胸元にはフリルで”甘さ”も》佳子さま、色味を抑えたシックなパンツスーツで石川県の被災地で「沈金」をご体験 
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で天皇皇后両陛下を出迎えた女優の藤原紀香(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA)
《天皇皇后両陛下を出迎え》藤原紀香、万博での白ワイドパンツ&着物スタイルで見せた「梨園の妻」としての凜とした姿 
NEWSポストセブン
何が彼女を変えてしまったのか(Getty Images)
【広末涼子の歯車を狂わせた“芸能界の欲”】心身ともに疲弊した早大進学騒動、本来の自分ではなかった優等生イメージ、26年連れ添った事務所との別れ…広末ひとりの問題だったのか
週刊ポスト
2023年1月に放送スタートした「ぽかぽか」(オフィシャルサイトより)
フジテレビ『ぽかぽか』人気アイドルの大阪万博ライブが「開催中止」 番組で毎日特集していたのに…“まさか”の事態に現場はショック
NEWSポストセブン
隣の新入生とお話しされる場面も(時事通信フォト)
《悠仁さま入学の直前》筑波大学長が日本とブラジルの友好増進を図る宮中晩餐会に招待されていた 「秋篠宮夫妻との会話はあったのか?」の問いに大学側が否定した事情
週刊ポスト
新調した桜色のスーツをお召しになる雅子さま(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA)
雅子さま、万博開会式に桜色のスーツでご出席 硫黄島日帰り訪問直後の超過密日程でもにこやかな表情、お召し物はこの日に合わせて新調 
女性セブン
被害者の手柄さんの中学時代の卒業アルバム、
「『犯罪に関わっているかもしれない』と警察から電話が…」谷内寛幸容疑者(24)が起こしていた過去の“警察沙汰トラブル”【さいたま市・15歳女子高校生刺殺事件】
NEWSポストセブン
豊昇龍(撮影/JMPA)
師匠・立浪親方が語る横綱・豊昇龍「タトゥー男とどんちゃん騒ぎ」報道の真相 「相手が反社でないことは確認済み」「親しい後援者との二次会で感謝の気持ち示したのだろう」
NEWSポストセブン
「日本国際賞」の授賞式に出席された天皇皇后両陛下 (2025年4月、撮影/JMPA)
《精力的なご公務が続く》皇后雅子さまが見せられた晴れやかな笑顔 お気に入りカラーのブルーのドレスで華やかに
NEWSポストセブン
大阪・関西万博が開幕し、来場者でにぎわう会場
《大阪・関西万博“炎上スポット”のリアル》大屋根リング、大行列、未完成パビリオン…来場者が明かした賛&否 3850円えきそばには「写真と違う」と不満も
NEWSポストセブン
真美子さんと大谷(AP/アフロ、日刊スポーツ/アフロ)
《大谷翔平が見せる妻への気遣い》妊娠中の真美子さんが「ロングスカート」「ゆったりパンツ」を封印して取り入れた“新ファッション”
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 高市早苗が激白「私ならトランプと……」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 高市早苗が激白「私ならトランプと……」ほか
週刊ポスト