4月以降に出発予定のツアー料金は、すでに消費税8%を込みにした金額で提示されている。また、海外のパッケージツアーや航空券は“海外での消費”とみなされ、もとから課税されていない。そのため、旅行関係と増税の負担軽減を結びつけて考える人は少ないかもしれない。ところが実際は、“出控え”対策で、各種割引サービスを打ち出す旅行会社等もあるという。All About 旅の準備・お得・便利ガイドの村田和子さんが言う。
「クレジットカードを持っているなら、トラベルデスク経由でパッケージツアーを申し込むとお得です。国内も海外も3~5%程度割引されるので、増税分を相殺できます。出発時間や宿などを自分で決めるのが面倒でなければ、飛行機と宿泊を自分で組み合わせる『ダイナミックパッケージ』もお勧めです。直前割引などで飛行機や宿が安く提供されるタイミングを狙うと、通常の繁忙期の3泊の価格で、4泊できることもあります」
さらに、何を優先させるかを決め、旅のメリハリをつけるとよいという。
「よい旅にするコツは、まずテーマを決めること。それから、使える時間とお金を決める。あとはテーマに沿って、宿泊、観光、移動のどれを優先させるかを考え、時間とお金を配分していくとよいでしょう。例えば、観光を全力で楽しむ! と決めたら、観光の費用と時間を充実させ、残りの宿泊・移動は近場のビジネスホテルや格安の列車を使うことで節約する、といった感じです。その旅でいちばんやりたいことを決めておけば、いざというときもスムーズに動けるものですし、内容にメリハリがつくと、満足度はグッと上がります」(村田さん)
そんな村田さんのお勧めはクルーズツアーだ。
「高額なイメージがあるかもしれませんが、船内の多彩な施設の利用料が込みの料金ですし、子供分の料金は無料というサービスを扱っていることも多く、飛行機を使ったツアーと同等の金額で楽しめるプランが増えています。行き先に迷ったら、短期のクルーズツアーへの参加もいいでしょう」(村田さん)
※女性セブン2014年4月10日号