世の中に健康法は数あれど、健康雑誌の老舗『壮快』が1989年から1993年まで30回近く特集を組んだのが、朝一番に排泄された自分の尿を飲む尿療法だ。
内科医の中尾良一氏が、「尿は血液が腎臓で濾過されたもので、無菌、無害どころか有用物質が多種含まれている」と提唱した。
1992年、レース中のヨット転覆で漂流した乗組員6人のうち、27日後に唯一救助された人が自分の尿を飲んでいたと報じられてブームが加速。読者の抵抗を薄めるためか、1989年9月号で『壮快』で最初に特集されたときも実践者の医師が10人近く登場し、効能を説いた。
※週刊ポスト2014年4月4・11日号