セリエA・ACミランへ移籍した本田圭佑選手。しかし、華々しい記者会見とは一変して、試合では必ずしも高評価を得てはいない。昨今は以前よりは評価が上がっているものの、背番号「10」に相応しいかといわれれば、そこまでではない。
監督が交代しチーム戦術にフィットしきれていない、得意のトップ下でプレーさせてもらえない、チームメイトとの理解度不足…調子が上がらない要因はいくつかあるが、巷間でまことしやかに噂されているのが、「本田はとある病気に悩まされているのではないか?」という憶測だ。
先日のキリンカップ(対ニュージーランド戦)後、「ACミランでの生活は?」という質問に対して、本田はこんなことを言っている。
「僕自身は別次元の問題を抱えている。心理的にはあったがサッカーに生きないことはない。また新境地にたどりつきたい」
本田ほどビッグマウスな男があえて発する(弱気とも受け取れる)“別次元の問題”とは一体何なのか? 戦術、ポジションなどACミランでのサッカーとは別次元の問題だとしたら、のっぴきならない事態である。なにせ3ヶ月後にはブラジルワールドカップが迫っているのだから。
そこで浮上しているのが、本田病気説だ。たしかに最近の本田は、妙に痩せ、目がギョロっとしている。ACミランの試合では、相手選手にパスをしてしまう、誰もいないところにパスを出すという軽率なプレーに始まり、本田の代名詞でもあったフィジカルを活かしたキープ力も影を潜めている。
これらの状況から、本田はバセドウ病に苦しんでいるのではないかという説も取り沙汰されている。あくまでも噂レベルであり、なんともいえないのだが、医療関係者はこう語る。
「顔の状態や集中力・体力の低下、軽率なパスミスなどを見ると、バセドウ病の可能性はあるかもしれない。バセドウ病は複視といって、物が二重に見える症状もありますから」
まさに本田が苦しんでいる状況と奇妙に一致する。また、噂の信憑性に拍車をかけるように、本田の首元に手術痕のようなものがある写真もある。バセドウ病は甲状腺の病気でもあるので、これまたピタリと一致する。
「バセドウ病は手術をすれば完治する病気です。ですが、6~7%ほど再発リスクがあること、そして甲状腺機能が低下する可能性もあります。術後も1年間くらいは様子を見るために医師の元に通う必要があります。手術をしたからといって、すぐに万全になるわけではありません」(前出・医療関係者)
当の本人が公表しなければ、噂はあくまで噂でしかない。しかし、本田のパフォーマンスが低調なのは疑いようがないのもこれまた現状である。