健康雑誌が今最も注目している最新健康法は何だろうか。雑誌『健康』が注目しているのが「熟成黒ニンニク」だという。
「ニンニクが体にいい食材であることはよく知られていますが、その薬効をパワーアップしたものが熟成黒ニンニクです」と話すのは、『健康』の山浦恵子編集長。
熟成黒ニンニクとは文字通り、ふつうの白いニンニクを熟成させて黒くなったもの。作り方は、ニンニクを電気炊飯器に入れて2週間から20日間程度、保温状態にしておくだけ。最初はかなり臭いが漏れるので、軒下やベランダに炊飯器を置くといった工夫が必要だが、1週間を過ぎると臭わなくなるという。できあがった熟成黒ニンニクを毎朝1、2粒食べればよい。製法からは想像できないが、甘くて柔らかいのが特徴だ。
ニンニクにはもともと、免疫力や抗酸化力を高めるS-アリルシステインという水溶性のアミノ酸が含まれているが、熟成させると約4倍に増える。
免疫学などが専門の弘前大学医学部元教授・佐々木甚一氏がマウスを使って実験したところ、腫瘍のあるマウスに普通のニンニクを与えても、がんは小さくなるだけで消失しなかったが、熟成黒ニンニクを与えると、10匹中5匹でがんが消えたという。
※週刊ポスト2014年4月4・11日号