4月を迎え、テレビ局各局とも新番組が目白押しだ。特に今回の改編で注目されているのは、朝のニュース情報番組枠だ。TBSは『朝ズバッ!』に代わり、夏目三久アナ司会の『あさチャン!』がスタート。同時間帯トップをひた走るフジテレビの『めざましテレビ』に対抗する。
日本テレビの『ZIP!』は司会・関根麻里の父親である関根勤が加わり、パワーアップ。テレビ朝日の『グッド!モーニング』は、『報道ステーション』のスポーツコーナーでサラリーマンから人気の高い宇賀なつみアナを司会に抜擢した。テレビ局関係者はこう話す。
「朝の民放ニュース戦争は、『めざましテレビ』が断トツでトップ。頻繁に視聴率2ケタを取っており、他局の追随を許していません。これは、ひとえに加藤綾子アナ、生野陽子アナという2大人気女子アナのおかげでしょう。ほかにも、山崎夕貴アナ、三田友梨佳アナといった人気女子アナをこれでもかとばかりに投入してくるので、出勤前の男性サラリーマンのハートを掴んでいます。そこに対抗するために、TBSは夏目アナを、テレ朝は宇賀アナを起用したのでしょう」
フリーになって大ブレイク中の夏目アナはともかくとしても、テレ朝の宇賀アナにとっては大きな転機といえるかもしれない。
「宇賀アナは6年目を迎える27歳。女子アナとして、脂に乗っている時期です。ただ、もし数字が伸びなければ、“視聴率を持っていない”と判断される可能性がある。これまでの『報道ステーション』は宇賀アナの人気ではなく、やはり番組自体の力が大きかったと思われてしまうでしょう。
入社以降、宇賀は年末年始のニュース番組やスポットニュースを除けば、『報道ステーション』しか担当していない。このパターンは、かつての市川寛子アナを彷彿とさせます。市川アナも入社以来、基本的に『報道ステーション』がメインでした。
30歳だった2011年3月に『報ステ』を降板になって以降は、土日の夕方放送の『スーパーJチャンネル』で見掛ける程度になり、出番も大きく減りました。ある意味、潰しが効かない立ち位置だったのです。本人にとってみれば、一昨年に結婚もしたし、『報ステ』時代と比べて、今のほうがプレッシャーも少なく、人生を謳歌しているかもしれませんけどね。
その例にならうと、宇賀は、今回の朝帯で数字を残さないと、女子アナとしては後がないと思います。朝の帯番組でダメだったからといって、『報ステ』復帰というのもありえないでしょうからね」