春は就職や転勤など、新しい生活が始まるシーズン。20~40代の会社員600名を対象に「職場の印象形成に関する意識調査」を行ったところ、新しい男性の上司や同僚が赴任・転職してきた際、第一印象にもっとも影響を与えるのは男性が「礼儀・気遣い」(39.3%)と回答したのに対し、女性は「清潔さ(体臭などのニオイ)」(57.7%)と男女で大きくすれ違っていることが分かった(P&G調べ)。
新たな出会いは男女問わず第一印象からよくしたいものだ。しかし、暖かく過ごしやすくなりコートを脱いで服装が軽くなるにも関わらず「春はニオイの季節」と多臭多汗研究所所長の五味常明・五味クリニック院長は注意を促す。
「冬から春へ、季節に合わせて体が変化することもニオイが強い汗が出る理由ですが、転勤、赴任、転職、就職などの新生活環境による緊張も理由のひとつです。緊張は大量の汗を生み出します。通常の汗と異なり、ストレスにより大量に出た汗は『脂性』の成分を含むニオイが強い汗です。季節と新生活、この2つの理由が重なり合うため、春は汗によるニオイに対するケアが重要です。
効果的なニオイ対策の1つとして衣服の洗濯を推奨します。まず、衣服にしみ込んだニオイ成分(汗や脂)をしっかり洗濯で落とし、清潔に保つこと。そして防臭効果のある柔軟剤などで衣服に防臭効果を持たせることも有効です」
衣服のニオイ対策には、なんといっても汚れをしっかり落とす洗濯だろう。洗濯で消臭というと漂白剤や、重層、クエン酸などが思い浮かぶが、前もってつけ置く手間や途中での投下忘れ、洗剤にプラスして購入する負担がある。消臭対策が重要だとわかっていても、こまめに実行しづらいのが本音だろう。
例えば「アリエール イオンパワージェル サイエンスプラス」(P&G)なら3種類の界面活性剤をバランスよく配合しているので、漂白剤なしでも落とし切れていない皮脂汚が原因の「男脂臭」まですっきり落とすことが出来る。さらに入念にケアしたい場合は、「レノアプラス」(P&G)のように抗菌防臭効果や消臭効果がある柔軟剤を使うのもおすすめだ。
衣服を洗うだけでは不安が解消できない場合は、体と頭部をしっかり洗う習慣をつけるとよい。そして体を清潔にしたら、消臭加工を施した「AIRism」(ユニクロ)を着用する。半日も経てば汗ばむので昼には「バイオコアデオドラントボディペーパー」(マンダム)などでベタつきをふきとり防臭にとつとめよう。スーツを着た後は消臭除菌スプレーを使うとなお良い。
どうしても男性は女性に比べて気づきにくい「ニオイ」の問題。女性の側からは男性に言いづらい問題でもある。気づけば、職場で隣の席に座る女性が昼過ぎになるとアロマをたき始める……なんてことにならないよう、洗濯をはじめとした毎日の生活習慣を見直したほうがよいだろう。