兵庫県神戸市・三宮駅ほど近くの繁華街に建つ高級マンション。4月7日の朝8時、このマンションから、ピンクのコートに、トレードマークともなったお気に入りの『ヴィヴィアン・ウエストウッド』の花柄のトートバッグを右肩にかけた、マスク姿の女性が出てきた。
玄関前に待たせておいたタクシーに一目散に乗り込むと、すぐさま発進。向かった先は同市内にある『理化学研究所』だった。入り口で待っていた男性と合流し、足早に研究棟へと入っていったその女性は、STAP細胞の論文不正問題の渦中にいる小保方晴子さん(30才)だった。
「一緒にいた男性は、彼女の代理人を務める弁護士でした。小保方さんはこの日の夕方、理研を出るとそのまま市内病院に入院したそうです」(理研関係者)
STAP細胞論文の不正は、小保方さんが「たったひとりでやった」ことだと結論づけられたため、彼女は会見前日の8日、理研に対して「大変な憤りを感じており、とても承服できない」とする『不服申立書』を提出した。
彼女を支え続ける代理人というのが三木秀夫弁護士(58才)だ。大阪弁護士会副会長や日本弁護士連合会理事なども歴任した大ベテランである。
「2008年には“ささやき女将”で有名になった『船場吉兆』の食品偽装問題で、同社の社内調査委員を務め、謝罪会見にも同席した人物です。昨年の『阪急阪神ホテルズ』のメニュー偽装表示問題でも、第三者調査委員会の委員を務めていて、いわば、“偽装問題のプロ”です。3月中旬に小保方さんから依頼があったそうで、彼はすぐに優秀な弁護士を集めて弁護団を結成し、サポート態勢を整えたそうです」(在阪の弁護士)
三木弁護士以外の3人は、人権問題や悪徳商法・消費者問題に強い弁護士、またSTAP細胞の作製方法について理研が出願している「国際特許」の問題にも精通した知的財産権のプロもいるエリート集団である。
冒頭、小保方さんが“敵地”へ乗り込んだのは、こうした“最強の弁護団”を従えた彼女が、理研への“最後通告”をするためだった。
「理研に対しての『不服申立書』はメールで送ったのですが、提出する旨を自分の口で説明したといいます。その後、入院して、体調を調えたうえで会見に臨む決意をしたんです」(小保方さんの知人)
※女性セブン2014年4月24日号