4月9日行なわれた小保方晴子・理化学研究所ユニットリーダー(30)の記者会見は日本中の注目を集めた。
会見では小保方氏の主張を裏付ける新たなデータや画像提供などは全く行なわれず、STAP細胞をめぐる疑問は何一つ解消されなかった。
「Yahoo!ニュース」の意識調査では、「小保方リーダーの説明に納得したか?」という問いかけに対し、「納得した」との回答が43.9%にのぼり、「納得できなかった」の32.4%を大きく上回った(4月9日22時現在・その後2ちゃんねる等でアンチが投票を呼び掛け「納得した」の割合は低下)。
どうしてこのような印象になったのか。我々の判断を左右する大きな要素のひとつが、小保方氏が「若く美しい女性」だという点であることは間違いないだろう。
意識的か無意識かはわからないが、小保方氏自身が「女性らしさ」を武器にしていることも事実だ。
彼女は会見に、濃紺のワンピースにパールのネックレスという出で立ちで現われた。研究者という立場で行なう会見であれば、ジャケットにパンツという姿で登場してもよさそうなものだが、彼女は謝罪の場においても「女性らしさ」を追求した。ヘアメイクアップアーティストの三橋ただし氏が分析する。
「頬にはピンクのチーク、唇にはグロスまで入れて、完璧なメイクが行なわれていました。しかし、よく見るとそれだけではない工夫が凝らされています。肌の色に近いチークとアイシャドーを使って、あえて血色が悪く高揚感のない顔を作っているんです。プロの手によるものなのは間違いない。“悲劇の女性”という印象を高めるメイクです」
真偽は不明だが、女性たちが集うネット上の掲示板では、「頬にシェード(陰)を入れて、頬のコケを強調してる!」「デーモン閣下か!」という敵意むき出しの書き込みも多数見られた。男は何も気づかないが、「女性の目」をかいくぐるのは大変だ。
※週刊ポスト2014年4月25日号