ペットの病気をどう治療していくのか、ということは飼い主にとって大きな問題だ。がんと診断されてしまう犬も少なくないが、そんなときどうすべきなのか? 特に考えなくてはいけないのが犬の「がん」だ。
がん=死と、悲観するのはやめたほうがいい、と麻布大学附属動物病院(東京)・腫瘍科主任研修医の川村裕子さん。
「命をどうしたら続けられるかにこだわるだけでなく、どう終えるかということにも目を向けてみたらいいと思うんです。延命を選んだ場合は、長く生きられるかもしれないけど、チューブをつけられて、横たわっていなければなりません。一方、治らなくてもいろいろな治療方法で痛みを取り除いてあげれば、死ぬ前日まで自分で食事をとり、散歩をすることができる場合がある。
生活の質を落とさずに、そうした状態を続けられれば、“長くよく生きた”といえるのではないでしょうか」
※女性セブン2014年4月24日号