4月9日行なわれた小保方晴子・理化学研究所ユニットリーダー(30)の記者会見。テレビ中継は高視聴率をマークするなど関心も高かった。この会見から小保方氏についてどんなことが分かるのか。臨床心理士の矢幡洋氏は、会見の冒頭、小保方氏が着席する際の様子に注目した。
「会見の冒頭、入場してきた彼女の目はうつろで、どこに座ればいいかわからず弁護士に指示を求めていました。また、質疑応答に移った時、記者の質問に対し、どのマイクで答えたらいいかわからなかったときも、またすぐに隣の弁護士に指示を求めました。
このことからも、彼女は行動を起こす際、“一人では動ききれない”という依存性、弱さを持っていることが窺えます。また彼女には、記者から質問を受ける際に前のめりになる傾向も確認できました。これも他人への依存を示すサインのひとつ。周りの人に強く求められると、それを受け入れやすい傾向があると思われます」
STAP細胞研究をめぐる今回の小保方さんの過失に関しては、理化学研究所という組織内で結果を出すことを求められたプレッシャーも大きかったのでは、という見方もある。彼女の心理的傾向も、騒動の遠因のひとつだったのだろうか。
※週刊ポスト2014年4月25日号