坂上忍がテレビに出まくっている。4月からは冠番組『坂上忍の成長マン!!』(テレビ朝日系・木曜24時15分~)もスタートし、『笑っていいとも!』の後番組『バイキング』(フジテレビ系・平日11時55分~)の月曜MCにも就任。飛ぶ鳥を落とす勢いの売れっ子となっている。
だが、『バイキング』の初回放送では、酒酔い状態で司会を務め、ネットでは批判の声も上がった。しかも、1週めの各曜日の視聴率では、坂上忍の担当した月曜が最低の4.5%を記録した。テレビ局関係者はこう分析する。
「『バイキング』の不調を、坂上忍のせいにするのはお門違いでしょう。最近、とにかく出まくっている坂上ですが、数字が伸びない番組も珍しくはありません。たとえば、2月11日の火曜ゴールデン帯の2時間特番『坂上忍&千原ジュニア&デヴィ夫人 冬の京都を辛口さんぽ』(フジテレビ系)は6.9%と惨敗。レギュラーを務める日曜20時の『教訓のススメ』(フジテレビ系)も、2ケタに届かない。
一方で、『坂上忍の成長マン!!』は、深夜帯ながら初回に8.0%という高い数字を獲得。坂上にフィーチャーした『有吉ゼミ』(日本テレビ系)は15.4%(3月10日)と14.7%(3月24日)、『中居正広のキンスマ』(TBS系)は14.5%(3月28日)と、いずれも高視聴率でした」
このデータを見る限り、“坂上忍を使えば数字が見込める”という事実は間違いないようだ。
「要するに、“坂上忍というタレントをどう扱うか”という制作側の力量が試されているのです。そう考えると、フジの制作力の低下を感じざるを得ません。坂上忍を使ってゴールデンで6.9%というのは、考えられない。他局はうまく使って、いい数字を取っているわけですからね……。こういう現象が起きると、“フジの番組はできれば避けたい”というタレントや事務所が出てきてもおかしくないですよ」
かつて、バラエティといえばフジテレビという時代は確かにあった。その礎を築いた『笑っていいとも!』を終了させたフジテレビは、このまま迷走を続けるのだろうか。