すでに公開5週目にもかかわらず、週末ともなれば終日満席で、チケットを取るのにもひと苦労。さらに上映終了後には、客席のあちこちからすすり泣く声が聞こえ、感動のあまり、なかなか席を立てない観客も少なくなかった。
ディズニー映画『アナと雪の女王』が、歴史的な大ヒットを記録している。2013年度米アカデミー賞で『長編アニメーション賞』と『主題歌賞』をダブル受賞したこの映画は、世界興行収入11億ドル(約1100億円)を突破し、『トイ・ストーリー3』を抜いてアニメーション映画の世界歴代1位に躍り出た。日本国内でも観客動員数は750万人を超え、興行収入は90億円を突破している。
この大ヒットの立役者となっているのが、吹き替え版で主人公・アナ役を務めた神田沙也加(27才)と、姉の“雪の女王”エリザ役の松たか子(36才)である。
字幕版の主題歌『Let It Go』を吹き替え版では、松がカバーしている。彼女が劇中で歌う『レット・イット・ゴー ~ありのままで~』は、世界からも大絶賛され、海外ニュースでも取り上げられたため、字幕版と吹き替え版の両方を鑑賞するファンが急増しているのが、記録を伸ばしている要因のひとつだろう。
そんな松に負けず劣らず、高評価を得ているのが沙也加だ。劇中で彼女も歌を披露するのだが、その伸びやかな高音と透明感ある澄んだ美声に、衝撃を受ける観客が続出している。
《沙也加って、こんなに歌うまいんだ…》
《高音が……す、すごい!!》
《とにかくすぐにミュージカルCDを出して欲しい!》
などとネット上には、沙也加の歌を絶賛する書き込みが相次いでいる。今年1月に行われた同作のジェニファー・リー監督の来日会見では、沙也加がその場で披露した生歌に、監督が感激のあまり涙を流す一幕もあった。
※女性セブン2014年5月1日号