大ヒット中の映画『アナと雪の女王』。世界興行収入11億ドル(約1100億円)を超え、『トイ・ストーリー3』を抜いてアニメ映画の世界歴代1位になった。日本国内でも観客動員数は750万人を超え、興行収入は90億円を突破した。その日本語吹き替え版で、主人公・アナ役を演じ、大絶賛を受けているのが神田沙也加(27才)だ。
芸能活動15年目にして初めて大ブレークのときを迎えた沙也加だが、そんな彼女を複雑な思いで見つめていたのが、母・松田聖子(52才)だった。
聖子は、3月末に個人事務所を辞め、11才年下の“元恋人”のマネジャー・A氏(41才)とともに事務所を移籍、独立した。それまでの事務所は聖子と兄が代表取締役を務め、母親(80才)も役員に名前を連ねるという、いわば“家族経営”。肉親を捨てて元恋人に走った聖子に対し、母と兄は怒り心頭で、沙也加も「もうママにはついていけない」と事務所に残る決断をしたのだった。
「当初、聖子さんは、自分が事務所を移籍すれば、娘もついてくるはずと思っていました。結局、沙也加ちゃんは元の事務所に残留したんですが、それでも聖子さんは“あの娘だけでうまくいくはずがない。すぐに私を頼ってくるはず”って、タカをくくっている部分があったんです」(聖子の知人)
しかし、今回ばかりは、聖子の読みが外れてしまう。『アナと雪の女王』での沙也加の成功は、聖子の“思惑”をはるかに超えるものだった。
「デビュー以来、沙也加ちゃんは、“私はアイドルではなく、女優。ママとは違う”という思いを抱きながらも、なかなか“聖子の七光り”という世間の評価を覆すことができなかったんです。そんな彼女にとって『アナと雪の女王』の大ブレークは、“母がいなくても私はやっていけるんだ”という自信に繋がるものになったんです。
実際、今回の沙也加ちゃんの成功は、聖子さんの力とは無関係です。彼女は自分の演技を磨くために声優学校に通い、数多くの舞台にも出演してきました。テレビの連ドラなどの知名度が上がるような仕事よりも、“役者として力をつける仕事”を選んできたんです。そうした彼女の努力が、ようやく報われたわけです」(沙也加の知人)
こうして、ますます独り立ちの思いを強めていった沙也加。実際、『アナと雪の女王』の大ヒットは、彼女の“次”に繋がるものとなったようだ。
「現在、ある大手レコード会社が、“あの歌声は聖子以上だ”と沙也加さんのために大型契約を準備中のようです」(あるレコード会社幹部)
皮肉なことに、聖子にとって、娘の成功は母娘の距離を広げるものとなってしまった。
※女性セブン2014年5月1日号