女子アナが生き抜くためには、生殺与奪の権を握るオヤジの心を掴むことが不可欠。ともすれば「ブリッコ」と批判されるが、アイドル的なイメージを前面に押し出す若手女子アナも。露骨ではあるが、「確信犯」なので腹が据わっているところがミソだ。
TBSの田中みな実アナ(27)と枡田絵理奈アナ(28)がこのタイプの双璧である。
「ブリッコタイプのジジ殺しでは、田中アナの右に出る者はいない。バレンタインにはオジさん連中に手作りチョコをせっせと配るし、局でお偉いさんを見かけては、“○○さ~ん”と小走りで寄ってきて顔をぐっと近づけニッコリする。刺さりますよね(笑い)。
その一方でどんな仕事でも嫌がらず、自分のキャラをきちんとわきまえて演じることができるので、現場を中心にして、“みな実シンパ”の上司が意外と多いんです」(TBS社員)
枡田アナの必殺技は至近距離での「ジカバシ攻撃」だ。
「彼女は話し相手との距離が異常に近く、しかも目をじっと見つめて話します。あるイベントの打ち上げでスタッフと食事した際は、“これ、おいしいですよ。食べますか”とにこやかにいいながら、自分の箸を使って食材を取り分けていました。“えっ、もしかして脈があるの?”とドキッと勘違いしてしまう男性スタッフが続出。後で“お前もかよ”と男性陣が軒並み転がされていたことが発覚し笑い話になったくらいです(苦笑)。
堺正章さんや志村けんさんなど、芸能界の超大物から覚え目出度いのは、そうした“近さ”を演出できることが大きな要因でしょうね」(同前)
※週刊ポスト2014年4月25日号