長年連れ添うと、感じてしまう夫婦仲の劣化。劇的に回復してあの日に帰ることはできないまでも、少しでも憂鬱を減らすには?
「冷え切った夫婦のウルトラCの技を考えるのは難しい。しかし、劣化はしていてもこの先ずっと夫婦としてやっていきたいと思っているふたりなら、いくつか有効なアドバイスがあります」
そう語るのは『恋人・夫婦仲相談所』所長の二松まゆみさんだ。まずやってみたいのは、夫婦のいる場所を外に移してみることだという。
「家の中だからこそ、日常の延長でなあなあになるので、初めてふたりで行ったスポットやプロポーズされたレストランに行ってみる。そうすれば“もう20年も経っちゃったけれど、あの頃はよかったね”という話になり、そこから先の会話に繋がっていくこともあるのです」
アンケートに答えてくれた読者のなかでも、二松さんのすすめる「夫婦そろってのプチ家出」を実行している人は少なくなかった。
「夫婦で月に1度、気分転換に温泉に1泊します」(結婚31年、ずんだもち)
「週に1回はふたりでランチに出かけたり、夕食もたまに外食をすることがあります」(結婚36年、さくらんぼ)
その“転地”は、夫婦一緒にジョギングやウオーキングすることでもいい。朝早く、あるいは夜遅くに公園に行ってみると、意外に目につくのが夫婦ランナーやウオーカー。知らずにプチ劣化対策をしているのかもしれない。
「土日の朝にふたりで約90分のウオーキングをしています。お互いに体重を測り、食べ物にも注意し、健康に気をつけるようにしています」(結婚22年、セッチャン1243)
これなら見た目の劣化も防げる。
次に実行に移したいのは、「ひとり時間」を持つことだという。
「特にけんかをしてしまったときは、ひとり時間は有効です。“実家に帰らせていただきます”“頭を冷やすために温泉に行ってきます”でもいいんです。しばらく冷静になる時間を持ちましょう。夫が会社に行っている間、ひとりでいるのとは違い、相手が今いないんだという感じがカンフル剤になると思います」(二松さん)
※女性セブン2014年5月1日号