全世界で大ヒットし、日本でも興行収入90億円を突破。100億円超えも確実の映画『アナと雪の女王』。字幕版だけではなく、松たか子、神田沙也加らが声優を務める日本語吹き替え版も常に満員状態だという。
音楽や声優も注目だが、主題歌『Let It Go』などの歌詞の日本語訳にも称賛の声が寄せられている。全曲の訳詞を担当しているのは翻訳家の高橋知伽江さん。数々の戯曲やミュージカルの訳詞を担当した実績を持つスペシャリストだ。『Let It Go』は字幕だと“これでいいの、かまわない”と訳されているが、日本語吹き替えでは“ありのままの”となっている。
「エルサの口にあわせて高橋さんが試行錯誤の末、訳されたのが“ありのままの”。解放されていくエルサの心情が見事に表現され、最初、この言葉を聴いた時には鳥肌が立ちました」(ウォルト・ディズニー・ジャパン宣伝プロデューサー・廣村織香さん)
映画館を出た後、思わず口ずさみたくなる主題歌の『Let It Go』。
「全米では観客が大合唱する場面が何度かあり、劇場でその光景を目の当たりにした監督が、急きょ画面上に歌詞をつけたバージョンを公開したというエピソードがあるんですよ」(前出・廣村さん)
4月26日からは日本でも歌詞字幕付きを限定公開。『Let It Go』は本年度アカデミー賞で主題歌賞も受賞。現在、発売中のオリジナルサントラ盤は10万枚を超えるサントラとしては異例のセールス。当初は予定がなかったが「日本語版も発売してほしい」と要望が殺到したため、急きょデジタル配信を始め、5月には英語版と日本版収録のCDアルバム「『アナと雪の女王』オリジナル・サウンドトラック-デラックス・エディション-」(3780円)が発売される。
※女性セブン2014年5月1日号