1974年からNHK総合テレビで毎週日曜18時から40分間放送されていた伝説の歌番組『レッツゴーヤング』(レッツヤン)。この番組には、田原俊彦(53才)、松田聖子(52才)など当時のトップアイドルが多数出演していた。
1981年にアニメ『タッチ』で浅倉南の声を担当するなど声優のキャリアが色濃い日高のり子。だが10代の頃はサンデーズのメンバーとしてレッツヤンにレギュラー出演するなど、正真正銘のアイドルだった。
「当時から声に特徴があったせいか、歌のレッスンで音をはずすと目立ってしまい、歌唱指導の先生によく怒られていました。個人レッスンだとさらに厳しくて、よく泣いていたことを覚えています」(日高・以下「」内同)
当時は事務所に所属しておらず、レコード会社所属だった。
「事務所の先輩がいなかった私を気遣ってか、同じレコード会社だった松田聖子さんが“何かあったら、ここに電話して”と電話番号を書いたメモを渡してくれたんです。その時は天にも昇るような気持ちでした。そのあと、何度か電話でお話をしたんですが、あるとき、聖子さんが“今度、すごく素敵な曲を歌うことになったの。こんな歌詞よ”と歌ってくれたのが『赤いスイートピー』でした。それをレッツヤンで聴いて思わず涙ぐんだことが、今でも忘れられません」
※女性セブン2014年5月1日号