4月から朝の情報番組におネエ系キャラを初登場させた『いっぷく!』(TBS系)が始まるなど、ますます朝の情報番組は激戦となっている。そこで芸能人やテレビ番組批評に定評のあるライター・仁科友里さんに番付を作ってもらった。
「横綱」の『あさイチ』(NHK)は抜群の安定感。司会の井ノ原快彦(37才)と有働由美子アナ(45才)の掛け合いは、まさにベテラン同士の結びの一番のよう。番組の冒頭で、ふたりがNHK連続テレビ小説の感想を言い合う、通称“朝ドラ受け”を、「待ってました!」と、楽しみにしてる視聴者も多い。
「自由奔放な有働アナの手綱をイノッチがしっかり引き締めている。セックスレス特集をはじめ、中身もギリギリ下品にならない運びで、ほどよく庶民的なところもキープしています」(仁科さん)
「大関」の『スッキリ!!』(日本テレビ系)も、奇をてらわない番組構成だが、実はひと味違うと仁科さん。
「自民党の総裁選挙に投票する方法を調べる『とことんスッキリ!!調べ隊』など、視聴者の疑問をとことん追求するという姿勢が、他の番組にはない特色ですね」
続く、3月31日スタートの国分太一(39才)と枡田絵理奈アナ(28才)司会の『いっぷく!』は、「関脇」だが、仁科さんも本誌も注目! キーマンは、コメンテーターを務めるおネエ系作家・岩下尚史さんだ。
「口数は多くないんですが、次第に存在感を増してきた。日本の伝統文化を紹介するご自身のコーナー終了後に言う“おやかましゅうございました”は、流行語になりそうな予感です」(仁科さん)
マツコ・デラックス(41才)が『ひるおび!』にレギュラー出演して、“綱取り”に成功したように、岩下さんも番付を駆け上がれるか。
「小結」の小倉智昭(66才)と菊川怜(36才)の『とくダネ!』(フジテレビ系)は「2人の関係が冷え切っているように見えて、胸が痛くなります」(仁科さん)。
『モーニングバード!』(テレビ朝日系)も「真面目すぎて朝には重すぎる」(仁科さん)と土がついた。
ちなみに視聴率は、『あさイチ』10.7%、『スッキリ!!』8.1%、『とくダネ!』7.6%、『モーニングバード!』6.1%、『いっぷく!』3.7%となっている。(視聴率は3月31日。『あさイチ』のみ高校野球放送のため4月1日)
※女性セブン2014年5月1日号