世間からは「電撃退社」に映った。しかし日テレ・馬場典子アナ(39)は、どうやら虎視眈々と準備を進めていたようだ。
朝の情報番組『ZIP!』を3月いっぱいで降板するやいなや、その直後に6月末での退社を発表。自他ともに認める日テレのエース格だけに、何があったのかと世間は騒然となった。
多くのマスコミは2年前に週刊誌で報じられた出張経費の横領疑惑との関連を勘ぐって「リストラか」と色めき立ったが、それは全くの見当違いだ。
馬場アナはその疑惑が報じられた後、『ZIP!』のMCへの返り咲きを果たし、「桝太一アナと関根麻里という経験の浅い2人を完璧にバックアップして実力の高さを証明した」(日本テレビ社員)と社内でも再評価されていた。ある日テレ関係者が内幕を明かす。
「実は、馬場アナは昨年末から退社を計画していたようなんです。日テレではかねてからの賃金改定による給料ダウン以降、20代後半~30代の主力級が相次いで退社している。馬場アナはその穴を埋めるため酷使されることに不満をもっていたようです。
もしかしたら“君ならフリーでもっと稼げる”というスカウトがあったのかもしれません。すでに大手芸能プロ入りが決まっていて、『火曜サプライズ』などこれまでのレギュラーをフリーになっても続けることを局側に認めさせた。今回の退社劇は、馬場アナの完全勝利。彼女ならフリーでのギャラは局アナ時代の年収の4倍はカタい」
日テレといえば、夏目三久アナ(29)の前例もある。“プライベート写真”が流出して仕事を干され、2011年に退社した夏目アナだが、フリー転身後は有吉弘行、マツコ・デラックスらと絡んで一躍人気アナに。現在では『バンキシャ!』MCとして日テレに凱旋し、TBSでは『あさチャン!』に出演、「朝の顔」として活躍している。
「局は“若手を育てなければ人が足りない”と、馬場アナの後釜に小熊美香アナ(28)を抜擢し、『news every.』でも2年目の中島芽生アナ(24)を起用している。しかしまだまだ実力不足。馬場アナの抜けた穴は正直、痛い……」(前出・日テレ関係者)
今年4月に不惑・40歳を迎える馬場アナも、夏目アナに続いて大躍進となるのだろうか。
※週刊ポスト2014年5月2日号