「都内の『アナと雪の女王』、チケット買えなくてびっくりした。ちなみにせっかくだからと日本版探していたのだけど…。本当にすごい。私も観られない!!(笑)」
と、アナの日本語吹き替え版の声を担当している神田沙也加(27才)も思わずツイッターでつぶやいたほど人気の映画『アナと雪の女王』(配給/ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン)。特に日本語吹き替え版が好調で、松たか子(36才)と神田沙也加(27才)の歌声は世界中で絶賛されている。
彼女たちの起用理由をウォルト・ディズニー・ジャパン宣伝プロデューサーの廣村織香さんはこう説明する。
「この作品はキャラクターたちが台詞を話しているところから歌に変わっていくので、話しながら歌えて、キャラクターに声が合う人ということで考えた結果、松さんと神田さんしかいないと思い、オファーしました」
ふたりの起用こそが勝因のひとつといえる。その人気を映画・演劇評論家の薮下哲司さんは次のように分析する。
「オリジナル版は雪の女王、エルサをトニー賞受賞のブロードウェイ女優イディナ・メンゼル(42才)が演じ、アナを演じたクリスティン・ベル(33才)もミュージカル出身の女優。一方、日本語吹き替え版の歌声も本家にひけをとらない伸びのある歌声です。
エルサの声を担当した松さんは『ラ・マンチャの男』、アナの声を担当した神田さんは『赤毛のアン』などふたりともミュージカルで鍛え上げた実力の持ち主。今回もその才能をいかんなく発揮しています」
※女性セブン2014年5月1日号