フジテレビ系『バイキング』の視聴率低迷で、番組終了してなお、存在の大きさが際立ってきた『笑っていいとも!』。そもそも、視聴率低迷で終了に至ったとされているが、同時間帯では2013年の民放トップだったことを忘れてはならない。
「視聴率は、主に5~6%台だった。それまでがあまりに強すぎたから、“『ヒルナンデス!』や『ひるおび!』に負けた”とニュースになったが、いつも負けていたわけではない。トータルで見れば、まだまだ『いいとも』のほうが強かった。決して、他局の番組が完全にKOしたという形ではなかったのです。
それでも、亀山千広社長は『いいとも』の終了を決断した。その後番組がこのような数字では……。局内では、『本当に、いいともを終了させる必要があったのか』と疑問の声が上がっていますよ」(フジテレビ関係者)
『いいとも』は最終回の視聴率は16.3%。3月24日(月曜)からの最終週は8.9%、9.2%、9.2%、9.6%、8.3%と軒並み高視聴率を記録した。
「たとえば、他局を見ると『はなまるマーケット』(TBS系)は最終回も3.4%。それまでが2%前後だったことを考えれば、上がっていますが、低視聴率に代わりはないでしょう。『ワールドビジネスサテライト』(テレビ東京系)は3月限りで、1998年から16年間キャスターを務めた小谷真生子が退任。その最後の放送回は5.2%。主に4%台だったので、若干アップしましたが、驚くほどの数字ではない。現在は大江麻理子が後釜を務めている。
要するに、『いいとも』のコンテンツ力はフジの上層部が思うほど低下していなかったのです。本当に人気のなくなった番組であれば、終了するからといって、間際になって数字が伸びるものではない。それは長寿番組だって同じことなんです。でも、『いいとも』は急激に伸びた。そんな国民的番組を終わらせる必要があったんでしょうかね……」(同前)