昨年8月に、S状結腸がんで極秘に摘出手術を受けていたことが明らかになった向井亜紀(49才)。今回のように、がんという大きな病を患ったときでも、向井は決して隠すことなく、子供たちに真実を話してきた。もちろん“代理出産”という特異な状況も、子供たちが小さいころから、きちんと伝えてきたという。
「自宅のリビングには、シンディ(代理母)の写真が飾ってあるんです。幼稚園のころに“ぼくたちは、お母さんから生まれたんじゃないの?”と聞かれたときには、その写真を見せながら、“お母さんのお腹は病気になって、赤ちゃんが入って膨らむことができなくなっちゃったから、シンディが代わりに命がけで産んでくれたのよ”と説明しました」
子宮頸がんで、子宮を摘出。さらに子宮摘出の影響で機能を失っていた右腎臓も摘出している向井。幼い子供たちと向き合うのには、こんな母としての思いがあった。
「『お母さんのお腹、線路みたい』と子供たちに言われるほど、私のお腹にはたくさんの手術跡があります。普段から『いつ自分の命が終わってしまうかわからない』という気持ちが常にあるので、子供たちに伝えるべきことは今伝えないと、と思っているんです。
戸籍上は“実子”ではなく、特別養子縁組という形で親子関係となっている向井と子供たち。しかし、その母子の信頼関係は、法律をも凌駕する固い絆で結ばれていた。
※女性セブン2014年5月8・15日号