都心の大通り沿いにあるそのバーは、カウンターが8席、テーブル席が3つという、20人も入れば満席という小さな店構えながら、マスターが丹精込めて作る旬の魚料理や、名物のカレーライス、こだわりの日本酒を求めて、連日多くの客で賑わっている。
2005年にオープンしてから今日までの9年間、この店の店員は、客には決して明かしていない“ある秘密”を守り続けてきた。
「実は、このお店のオーナーは、福山雅治さんなんです。彼は昔から、“気の置けない仲間と一緒に、肩ひじ張らない家庭的なお店をやってみたい”という夢があったんです。その念願を叶えて出したのがこの店なんです。福山さんはオープン時、店員たちとひとつの約束をしました。それが、“決してお客さんには、自分がかかわっていることを明かさない”というものだったんです」(福山の知人)
福山のお店だということが知れると、ファンが殺到して、近隣に迷惑をかけることになり、結果的にお店を閉めなければならない可能性も出てくる。そんな配慮から、福山が自ら決めたことだったという。
「万一、そうやって店を畳まざるをえなくなった場合、店員は職を失うわけです。福山さんは、“おれはあいつらの生活を守る義務があるんだ”って言ってました。仲間を思うがゆえの判断だったんですね…」(前出・福山の知人)
実際には、福山のネームバリューなくとも、お店は連日満員という大繁盛ぶりを見せている。
「看板メニューは『長崎ちゃんぽん』と『皿うどん』です。どちらも福山さんの生まれ故郷の長崎県ゆかりのものです(笑い)。長崎の地酒なんかも用意していて、本当に福山さんの趣味が反映されたお店ですよ」(前出・福山の知人)
※女性セブン2014年5月8・15日号