やくみつるさん(55才)が描く宝くじ四コマ漫画『おめで当せん劇場』が、今年で連載10周年を迎える。 高額当せん者のエピソードをもとにした漫画のなかには、当せんの秘訣が盛りだくさん。そこで、宝くじ評論家・長利正弘さんと女性セブン宝くじ取材班が、113回のエピソード集を分析したところ、6つの当たる傾向が見えてきた。
【ついで購入】
『おめで当せん劇場』には、人を待っている間に宝くじを購入して当せんしたエピソードが紹介されている。
山形県のHさんは、買い物帰りに、トイレに行った子供を待つ間、ふと目にした宝くじ売り場でロト6を買ったところ、なんと2等1352万300円に当せんした。
また、仕事の取引先に行く途中など、“ついで購入”で当せんしたエピソードも。東京都の会社員M・Yさんは、ジョギング中に見つけた宝くじ売り場でサマージャンボを購入。すると、3等1000万円が当たった。
宝くじ評論家の長利正弘さんは、「無欲の勝利」と分析する。
「なんとなく買った宝くじで当せんすることは、実は多いんです。無欲が高額当せんを引き寄せるようです。買い物や家族の送り迎えなど、いつも通る道に宝くじ売り場がないか確認しましょう」
【家族で購入】
グループ購入のエピソードが『おめで当せん劇場』では、113回中、14回も登場する。
「複数で購入する『グループ購入』が最近、増えています。家族だけではなく、会社の人と一緒に購入するという人も多い。購入枚数が多いほど当せんの可能性も高くなる。また、購入金額も、少額から始められるとあって人気です」(長利さん)
グループ購入に加え、“家族”というキーワードも高額当せんに繋がるようだ。風水では、家族や一族の団らんは「幸せの土台」といわれている。
【動物は幸運の予兆】
弁天様の使いとして知られる蛇や、招き猫をはじめ、動物は金運アップに欠かせない。参拝すると宝くじが当たると噂される『宝当神社』(佐賀・唐津市)にも、福ちゃんという名物猫がいる。
『おめで当せん劇場』でも、動物にまつわるエピソードは7回も紹介。ほかにもこんなエピソードが。
栃木県の会社員S・Aさん(30才)は、ある朝、庭で松の木にとまる白サギを発見。幸運の前触れだと思って、サマージャンボを買ったら2等1億円の大当たり。億万長者へと羽ばたいた。
【記念日には宝くじ】
風水では、運気の流れが変わると、これまで起こりえなかったことが起こりやすくなるとされている。漫画では、結婚にまつわる出来事が、運気の流れが変わる転換点になったエピソードが紹介されている。
『おめで当せん劇場』では、妊娠という“運気の変わり目”に当せんしたエピソードも。大阪府の主婦N・Tさん(32才)は、“妊婦は当せんしやすい”というジンクスを聞いて、妊娠後、週に1度ロト6を購入し続けた。その結果、出産予定日の抽せん日に2等425万5200円をゲット。
「記念日の購入はもちろん、記念日の数字を組み合わせて数字選択式宝くじに挑戦してみてもいいでしょう」(長利さん)
【ゾロ目を見たら即購入】
“泣きっ面に蜂”ということわざがあるように、不幸には次々とやってくるイメージが強い。しかし、幸運もまたしかり。
「小さな幸運は大きな幸運の前兆。当せん者エピソードのように、“ゾロ目を見た”という小さな喜びの後に当せんしたという人も多い」(女性セブン宝くじ取材班)
『平成24年度宝くじ長者白書』によれば、アンケートに回答した1000万円以上の高額当せん者896人中112人(12.5%)が良いことがあった時に購入している。
【10枚バラでチャンス到来】
長利さんは、「ジャンボ宝くじでは、1度に30枚購入するのが高額当せんの近道といわれていますが、意外にも『おめで当せん劇場』のエピソードでは10枚購入者が多い」と話す。
その割合は、113回のうち、最も多い30.8%。続いて50~99枚が20.5%。20~29枚が17.9%という結果に。そして、30枚の購入者は5.1%と少数派だった。
「『平成24年度宝くじ長者白書』でも、アンケートに回答した1000万円以上の高額当せん者のうちもっとも多かったのが10枚の21.7%でした。コツコツ買う人にツキが巡ってくるのかもしれません」(長利さん)
※女性セブン2014年5月8・15日号