現在はメジャーリーグで15人もの日本人が存在しているが、日本のプロ野球で活躍したのちメジャーで活躍する、という黄金パターンをつくりあげたのは、シアトルマリナーズで11年半活躍したのち2012年7月にヤンキースへ移籍したイチローだろう。彼もすでに40歳で、いまでは「世界一高額年俸の控え選手」(650万ドル)のレッテルが張られ、関心はもっぱら移籍に向いている。
「イチローが存在感を示せばチームは2つの意味で喜ぶ。単純に戦力になるし、トレードバリューが高まるからね」(NYの記者)
悲しいが、ヤンキースが来季契約を提示するのはまずあり得ないようだ。また、これまでのどの日本人選手より長くメジャーでプレーしてきたのに、英語のコメントを一切出さない態度は記者たちから「理解できない」といわれる。
「あとはなぜかドミニカ人選手と妙に馬が合うらしく、やたら彼らと仲良くなるのは有名な話」(同前)
※週刊ポスト2014年5月9・16日号