世の中にはお金が貯められる人と貯められない人がいる。
「妊娠するまで、夫の収入を知らなかった」と話すのは、イラストレーターの安串子さん。5年の交際を経て結婚したが、財布は別々にしていたという。
「お互い生活費を納めたら、後は自由に使いたい放題。どんぶり勘定で浪費していたにもかかわらず、自分は倹約家だと思っていました」(安さん・以下「」内同)
転機は長女を授かり、安さんが仕事を辞めなくてはならなくなった時。夫の収入を知って、愕然とする。
「自営業でムラがあるとはいえ、その月の給料が3万円だったんです」
焦りと不安の末、安さんは現実を前向きに受け入れ、まず家計と向き合うことに。
「収入は、平均月15万円。支出を洗い出すと、さまざまな無駄が見えてきました」
多くかかっていた衣料費・娯楽費を減らし、毎週末の夜の外食は月1のランチに。献立を作り、必要な食材のみ購入、ロスをなくすようにした。
「夫を責め、離婚の危機に陥ったこともありました。私は押しつけるばかりで、言葉を選ぶ配慮がなかったのです。“貧して鈍しているよ”ってあの頃の自分に言いたい」
※女性セブン2014年5月8・15日号